2010年02月27日 21:12
こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、久しぶりに映画『無宿~やどなし~』をDVDで観ました。
きっかけは、『キル・ビルVol.1』が話題になった頃まで遡ります。
自ら進んで映画観ねー僕ぁ、映画本編より先にサントラ買いました。アニマルズのカヴァー「悲しき願い」が収録されとったからです。
んで、ギ装置R
から「タランティーノは劇中の音楽がセンスいいよ」と聞きまして、DVDを借りて観た次第です。
ほいだら、ラストの雪降る中での斬り合いが、梶芽衣子主演の『修羅雪姫』のオマージュだっつーんで、VHSで借りて観ました。
最近になってまた『修羅雪姫』が観たくなり、最寄りのレンタル屋に行ったら在庫が無ぇ。
でも、そのまま帰るのも悔しいんで、店員さんに「梶芽衣子が出演してる作品はありますか?」と尋ねたところ、『野良猫ロック』シリーズを薦められました。
「セックス・ハンター」が一番良かったです。BGMも良いですし、力也と梶芽衣子のデュエットもありますし。次点は「マシン・アニマル」だと感じました。
んで、「着物や囚人姿もええけど、オサレな梶芽衣子もええがね」と思いまして、初めて梶芽衣子の魅力に取り憑かれた『無宿~やどなし~』を借りた次第です。
なんでも、『無宿~やどなし~』はアラン・ドロンが主役の一人である『冒険者たち』のオマージュだそーですが、改めて観て、個人的にかなり趣が異なると思いました。
物語は、高倉健演じる寡黙な錠吉と勝新太郎演じる玄造という、全くそりが合わない二人が同じ日に刑務所を出所し、二人が好いてた女性を尋ねると丁度亡くなった直後だったところから始まります。
んで、女郎だったその女性を姉の様に慕っていた梶芽衣子演じるサキエはてめーがどこの生まれかも知らねーよーな、流されて流されて女郎になったような設定です。
錠吉と玄造が恋していた女性が殺されたことが判明し、サキエが女郎から足を洗いたいと錠吉にうったえ、出所して錠吉と玄造が分かれ道で別々の道を歩いていくシーンとリンクするように物語は展開していきます。
玄造が女性を殺した奴の身元を知り、それを錠吉に教えるんですが、玄造は女性を殺しの依頼を受けた安藤昇演じる殺し屋に賭博場で「仇討ちで狙われている」と逃げるよーに耳打ちします。
高倉健と勝新太郎の共演に目が行きがちですが、脇役である安藤昇が僕的に「ここだけリピート」です。
特殊メイクじゃなく、本物の切り傷があるのに俳優さんとしてやってるのも凄いですが、「命を狙われているぞ」と警告されて、あのクールな眼差しとスカー・フェイスで何も答えないシーン、そして、続いて賭博場を後にする殺し屋が我が子の手を引く姿は父親のもので、それを窓から玄造が見ているシーンは「あっぱれ!」です。安藤昇、裏MVPです。スチールがあったら欲しいです。
玄造としては錠吉の命を救うために二枚舌に及んだものと思われますが、律儀に殺し屋は錠吉の前に現れます。この対峙するシーンも「ここだけリピート」ですね。
キャラ設定といいますか、他豪華キャスト揃えたんなら、『続・夕陽のガンマン』みてーに高倉健=善玉の名無しのブロンディ、勝新太郎=劣悪漢のトゥーコ、安藤昇=悪玉のエンジェルっつー設定で『用心棒』の再オマージュっぽくした方が良いよーな気がしますが、それだと単なる娯楽映画になったんじゃねーかと。
僕ぁ、映画もそーですが、ゲージツ全般に疎いです。でも、出演者の名前だけで観ちゃう作品で何通りもの見方があるっつーのはええことだと思います。
題名の『無宿』も、戸籍からはじかれた「身元不明」な主人公のお話とも受け取れますし、アウトサイダーとして生きていくために日露戦争時に海底に眠っている金塊を、浜辺にあばら屋を建てて探しているから「現状におさらばするために住むところを持たない」とも受け取れます。
んで、主演している各俳優さんの演技を楽しむも良し、雰囲気満点な何気ないシーンを楽しむも良し、高倉健と勝新太郎が過去に主演してきた作品の要素を見出すのも良し、フィルムノワールとして楽しむのも良し、と見方が色々あると思いました。
キャストの名前だけ見ると「凄ぇ映画だ」と思いますが、万人が楽しめるよーなもんだとは思えませんでした。
ただ、ラストの主役三人の演技が「こーゆー役者はもう出てこねーだろーなぁ」という感想は殆どのしとが思うところだと思います。
あー、久しぶりに映画『無宿~やどなし~』をDVDで観ました。
きっかけは、『キル・ビルVol.1』が話題になった頃まで遡ります。
自ら進んで映画観ねー僕ぁ、映画本編より先にサントラ買いました。アニマルズのカヴァー「悲しき願い」が収録されとったからです。
んで、ギ装置R
から「タランティーノは劇中の音楽がセンスいいよ」と聞きまして、DVDを借りて観た次第です。
ほいだら、ラストの雪降る中での斬り合いが、梶芽衣子主演の『修羅雪姫』のオマージュだっつーんで、VHSで借りて観ました。
最近になってまた『修羅雪姫』が観たくなり、最寄りのレンタル屋に行ったら在庫が無ぇ。
でも、そのまま帰るのも悔しいんで、店員さんに「梶芽衣子が出演してる作品はありますか?」と尋ねたところ、『野良猫ロック』シリーズを薦められました。
「セックス・ハンター」が一番良かったです。BGMも良いですし、力也と梶芽衣子のデュエットもありますし。次点は「マシン・アニマル」だと感じました。
んで、「着物や囚人姿もええけど、オサレな梶芽衣子もええがね」と思いまして、初めて梶芽衣子の魅力に取り憑かれた『無宿~やどなし~』を借りた次第です。
なんでも、『無宿~やどなし~』はアラン・ドロンが主役の一人である『冒険者たち』のオマージュだそーですが、改めて観て、個人的にかなり趣が異なると思いました。
物語は、高倉健演じる寡黙な錠吉と勝新太郎演じる玄造という、全くそりが合わない二人が同じ日に刑務所を出所し、二人が好いてた女性を尋ねると丁度亡くなった直後だったところから始まります。
んで、女郎だったその女性を姉の様に慕っていた梶芽衣子演じるサキエはてめーがどこの生まれかも知らねーよーな、流されて流されて女郎になったような設定です。
錠吉と玄造が恋していた女性が殺されたことが判明し、サキエが女郎から足を洗いたいと錠吉にうったえ、出所して錠吉と玄造が分かれ道で別々の道を歩いていくシーンとリンクするように物語は展開していきます。
玄造が女性を殺した奴の身元を知り、それを錠吉に教えるんですが、玄造は女性を殺しの依頼を受けた安藤昇演じる殺し屋に賭博場で「仇討ちで狙われている」と逃げるよーに耳打ちします。
高倉健と勝新太郎の共演に目が行きがちですが、脇役である安藤昇が僕的に「ここだけリピート」です。
特殊メイクじゃなく、本物の切り傷があるのに俳優さんとしてやってるのも凄いですが、「命を狙われているぞ」と警告されて、あのクールな眼差しとスカー・フェイスで何も答えないシーン、そして、続いて賭博場を後にする殺し屋が我が子の手を引く姿は父親のもので、それを窓から玄造が見ているシーンは「あっぱれ!」です。安藤昇、裏MVPです。スチールがあったら欲しいです。
玄造としては錠吉の命を救うために二枚舌に及んだものと思われますが、律儀に殺し屋は錠吉の前に現れます。この対峙するシーンも「ここだけリピート」ですね。
キャラ設定といいますか、他豪華キャスト揃えたんなら、『続・夕陽のガンマン』みてーに高倉健=善玉の名無しのブロンディ、勝新太郎=劣悪漢のトゥーコ、安藤昇=悪玉のエンジェルっつー設定で『用心棒』の再オマージュっぽくした方が良いよーな気がしますが、それだと単なる娯楽映画になったんじゃねーかと。
僕ぁ、映画もそーですが、ゲージツ全般に疎いです。でも、出演者の名前だけで観ちゃう作品で何通りもの見方があるっつーのはええことだと思います。
題名の『無宿』も、戸籍からはじかれた「身元不明」な主人公のお話とも受け取れますし、アウトサイダーとして生きていくために日露戦争時に海底に眠っている金塊を、浜辺にあばら屋を建てて探しているから「現状におさらばするために住むところを持たない」とも受け取れます。
んで、主演している各俳優さんの演技を楽しむも良し、雰囲気満点な何気ないシーンを楽しむも良し、高倉健と勝新太郎が過去に主演してきた作品の要素を見出すのも良し、フィルムノワールとして楽しむのも良し、と見方が色々あると思いました。
キャストの名前だけ見ると「凄ぇ映画だ」と思いますが、万人が楽しめるよーなもんだとは思えませんでした。
ただ、ラストの主役三人の演技が「こーゆー役者はもう出てこねーだろーなぁ」という感想は殆どのしとが思うところだと思います。
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