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鬼寅さんと『ゴッド・ファーザー』観てきました

2010年10月30日 21:30

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、鬼寅さん(ギ装置R)と映画観てきました。

「いよー、ハンク。なんだ、その風体は?」

あ、いえ、ハロウィンってことで、黄色のパーカーと、レディースのベルボトム履いてきました。
(ギ装置RのPC死亡中のため、彼女のカメラで撮った画像はなし。)

「汚ぇ黄色だなぁ。たまげたな」

い、いや、鬼寅さんが全身女もんで来いっつーんで、ほら、パーカーの帽子が魔女っぽいでしょ?

「まあ、いい。そろそろ入館するか」

ふふ、これ楽しみにしてたんです。
star-virgin.jpg

「スター・ヴァージン?冗談顔だけにしろよ!ゴッド・ファーザーだよ、ゴッド・ファーザー」

ええ!?三時間っすよ?

「バカヤロウ!俺が好きな『マルホランド・ドライヴ』や『インランド・エンパイア』もそんくれぇあるんだぞ?」

 かくして、箱テッシ片手にポルノ映画を楽しみにしていた僕ぁ、『ゴッド・ファーザー』を観ることになったのでした。
いやー、しかし、映画に疎い僕でも、何回観てもおもれー作品です。
僕、上映時間が早い上にハコまで結構かかるんで早寝したんですが、早起きしちって眠たいのに最後まで寝なかったですから。

鑑賞後、一睡もしてなかったっつー鬼寅さんはラウンジで寝ました。
と、思ったらすぐ起きました。
onitora2900.jpg
貞子ですか?
onitora2901.jpg

「なあ、ハンク。不意に思い出したけどよ、オメー、ブログで『アドレナリン2:ハイ・ヴォルテージ』のネタバレ記事書いたろ?」

え?ありゃさわりの部分でハイライトの画像とか載せてねーですよ?

「ったく、俺ぁなぁ、どんなに評価が高かろうが、ヒットしようが、最初の数分でつまんなかったら駄作なんだよ!途中で面白くなってもな!

あ、鬼寅さん、あれ観るんですか?

「設定からしてアホだろ。これから観ようと思ってったっつーのによ」

す、すんません、でも、マイク・パットンが手がけたサントラはマッチ、ギンギラギンにさりげなくですから、勘弁してください。

 かくして、ビルが改装中なのに営業しとる居酒屋に場所を移しました。
onitora2902.jpg
酒を飲んで上機嫌な鬼寅さんは、僕に青汁飲ませたり、ナプキンを奥歯に挟ませてマーロン・ブランド演じるヴィト・コルレオーネの真似をさせました。

「ウホ、ウハハハ!流石、何回も観てるだけあって似てるな!いやー、でもバカ面だから雰囲気出しても笑っちまうわ!」

似てました?いやー、今日から僕もドン・コルレオーネ。

「よし、面白かったから、青汁飲ませてやるよ」
aojiru.jpg

僕ぁ、青汁をごいごい飲まされるはめになったのでした。

<お話変わって。>

 真面目な話、ギ装置Rは監督がどう撮るかっつーとこに着目するそーで、反面、僕ぁ俳優さんの演技やらに着目します。
んで、『ゴッド・ファーザー』についてですが、マフィア映画にしてマフィア映画に非ずっつー感じでしょーか。
一応、マフィアの五大ファミリー、コーザ・ノストラ(シチリア出身のマフィアしか連盟出来ない。)の一つであるコルレオーネ家が主役ですが、一般の企業に置き換えることができるよーな感じのしっとりとした内容です。
長男ソニーは血気盛んですが浅はかで、次男フレドは病弱で(これはⅡで描かれている。)生真面目で信心深く、それが祟って長いものに巻かれろで、そのコンプレックスからくる妙なプライドの高さがあります。
Ⅰの後半からファミリーを仕切るマイケルは、正義感が強く、裏社会とは無縁なエリートです。(正義感の強さについてはⅡのラスト・シーンに描かれている。)
が、それぞれの短所が仇になり、俗世間にまみれたアル・パチーノ演じるマイケルがどんどん残酷になり、そのジレンマに苛まされ老いた母親に「パパならどうする?」(これもⅡで描かれている。)と泣きをいれます。本来、裏社会にて然るべき判断や行動を時代に合わせてこなせる息子がおらず、堅気に生きるはずのマイケルが跡を継ぐのは、世襲が当たり前なら、どの業界にもあるこってす。
この、『地獄に堕ちた勇者ども』っぺーとこを、原作云々抜きにして、長時間ながら飽きさせないコッポラの手腕と役者さんの演技に「おもれーなぁ」と思うのです。

 上映されたヴァージョンはコッポラが監修した「リストア版」じゃなく、その前の「デジタル・リマスター版」でした。
んで、ギ装置Rは、レンタルDVDを何度も観て途中で挫折し、今回の、上映したもんで最後まで観られたそーですが、当初「この映画、テンポがおかしくない?」っつってた理由がわかりました。
上映されたもんは、フィルムをいぢらねーで小綺麗な映像でしたが、現在レンタル及び販売されとるもんはリストアされたもんです。
なんでも、ヒットするとは想像しなかったか、Ⅰにおけるフィルムの劣化は著しく、コッポラは劣化した部分を直後のシーンのフレームを利用して劣化した部分の色彩を修正したそーです。
なので、僕が所有しとるDVDと、上映されてたヴァージョンで、若干シーンの変遷が異なりました。
個人的に、リストアされたもんは「ここまで綺麗になるか!」と思いましたが、初見で「なんかテンポおかしい。ホントに名作なの?」と見抜いた彼女は恐るべしです。
てか、そーいったとこに注意がいかねーあたり、やっぱ僕ぁ映像に疎いんだなぁ、と。
でも、リストアされたのはホントに色彩が鮮明で感動もんです。
GF00.jpg
GF01.jpg
GF02.jpg

<蛇足>
俺が携帯電話のカメラで撮った写真も色々な意味でNGなものがあったが、Soul Kitchenのペンダント・トップはいい感じになってきた。

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