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【思い出の一曲】From Cairo to Sao Paulo/Hossam Ramzy

2010年04月29日 19:59

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、もー、この出だし初めてから四年くれー経つんじゃねーでしょーか。
えー、ゲイ、あ、いや、芸は身を助けると申しまして、テメーで芸を編みだそうとすると繰り返しと試行錯誤が一番です。

 すったもんだの挙げ句「再結成は消滅した」とマネージャーが言っちゃったレッド・ツェッペリン。
ドラムのジョン・ボーナムも他界してますし、よもや期待してるしとは少ねーと思いますが、彼らのサウンドは唯一無二です。
まさに「奴らはとっても芸」です。
んで、その芸風を「ツェッペリン・サウンド」とファンは呼び、ジミー・ペイジやロバート・プラントがアルバムを発表する度に「ツェッペリン・サウンド復活か?」と思わせといて全然違うという。
金に目が眩んだか、ジミー・ペイジはデイヴィッド・カヴァーデイルと組んだカヴァーデイル/ペイジにてレッド・ツェッペリンに近い曲調の作品を遺しました。
んで、その後、ジミー・ペイジはロバート・プラントとユニットを結成しました。
ファンの間で「カバペー」に対して「ペープラ」と呼ばれる、アルバム二枚を遺したやつです。

 ペイジ/プラントの1stがリリースされたのは僕が高校三年の頃だったと思います。
今みてーにネットとかで情報を収集できねーんで、ラジオや雑誌が重要な存在でした。
んで、メタル全盛期に創刊したBurrN!の初代編集長である酒井康がパーソナリティをつとめる、ヘヴィ・メタル・シンジケートっつー地方都市限定のラジオ番組をよく聴いとりました。
一応「ヘヴィ・メタル」と冠しておりますが、マニヤックなプログレッシヴ・ロックや貴重な音源をオンエアしとりました。
更に、酒井康の、独善的な評論や文章とは別の「業界の事情を暴露しちゃいます」的な発現が面白かったです。
例えば、Aというバンドがいて、彼らの最新作から一曲流すんですが、スタジオの外からレコード会社の担当者が見てるのに言っちゃうんすよ。
「外から○○が見てるんですが、オイ、○○、絶対この曲ヒットしますからって言うから流すけど、売れないよこんなの」とかしょっちゅうでした。

 酒井康の発言で印象に残ってんのが、ペイジ/プラントの1stアルバム『ノー・クォーター』がリリースされた頃のもんです。
レッド・ツェッペリンといえば、日本の評論家じゃ渋谷陽一が御大でして、その御大がべた褒めするんじゃなく社交辞令的な発言をしていると。
それに対し「どうよこれ?」みてーにたずねたら「こんな辛気くせえ作品はプッシュできねえよ」みてーなことを言っていたと暴露しちゃったことですね。それだけ、ZEPサウンドを期待していたことの裏返しなんだと思いますが。
まあ、ジミー・ペイジとロバート・プラントが組んで、蓋を開けてみたら、ZEPのエスニック・アレンジや、モロッコのストリート・ミュージシャンと街頭でジャムったよーなオリジナルが九割でしたんで。
一割はKashmirで、これは唯一ロック色が強く、エスノ楽器との融合も絶妙でこの一曲のためにアルバム買ってもええと思います。民族音楽に目覚めた一曲だと思ってます。

 賛否両論を巻き起こした『ノー・クォーター』ですが、個人的に2nd『ウォーキング・イントゥ・クラークスデイル』のが「どーよ、これ?」です。
でも、収録されてたPlease Read The Letterを、アリソン・クラウスと共演した『レイジング・サンド』でリメイクしてグラミー賞にノミネートされたんすよね、確か。
お話戻して『ノー・クォーター』はエスニック音楽が好きなら名盤だと思います。
このアルバムでパーカッションの中心にいるのはホッサム・ラムジィっつーエジプト・ミュージシャンなんですが、ベリーダンスの作品を製作しとります。
彼が参加しとるメジャーどころのアーティストのアルバムに比べるとチープですが、そーゆーのが気にならねーなら聴き所は結構あります。
んなわけで、ちょっと聴いてみましょー。
タイトルから察するに、ブラジルを意識したと思われ、ビートがボサノヴァっぽいです。

<Hossam Ramzy - From Cairo to Sao Paulo>





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