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日々之鍛錬

2012年03月01日 21:41

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、DVD化されたときゃ「再発で安くなったら買おう」と思っとったアイアン・メイデンのドキュメンタリー映画『フライト666』を買って観ました。
いやね、輸入盤なのにリージョン・フリーで日本語字幕付き、更にドキュメンタリーでブツ切りになってる各公演をノーカットで収録したディスクも付いて1,600円也。買うしかねーだろっつー。

 わざわざドキュメンタリー、しかも映画として公開したのは、民間の航空会社を使ってツアーすると日程的に行けない都市があったりで「じゃあ、自前の飛行機改造してメンバーもスタッフも乗せて、設営機材も積んでやっちゃうぜ」っつー画期的な試みからみてーです。
ヴォーカルのブルース・ディッキンソンが旅客機も操縦できるライセンス持っとるから出来たツアーなんですが、それでも強行日程だったっつー舞台裏が描かれとりました。
一見むさ苦しいオッサン集団で、デビューから三十年経つのに未だ数万人規模の会場を満員にできるのが信じがたいとこですが、そりは叩き上げだからなんだなぁ、と思いました。
元々レコード会社の契約条件や売り出してやるための条件で譲れないとこは断る=ライブで人気を獲得するしかない、ですから。
あと、代表曲の殆どを手がけてるリーダーであるベースのスティーヴ・ハリスが作る曲が風変わりだったり、独特なベース・サウンドもあるんでしょーが。

 約二ヶ月に渡るツアーは、インドのムンバイから始まり北半球の主要国からオセアニア、南米、最後はカナダのトロントとオフらしいオフも無く続くんですが、途中で生水なのか食い物なのか食中毒で数日飯が食えなくなっても順延できねーですからキャンセルもせず完走しちゃうっつー。
しかも、体調不良でも手を抜かねーという。なんでも、スティーヴ・ハリスのあの音には諸説がありますが、肝は弦を弾く右手の指らしく確か本人は「ちょっとでも弾かないと指先が柔らかくなるからベースを弾かない日は無い」みてーなコメントを読んだことがあります。
まあ、一番スゲーのはヴォーカルのブルース・ディッキンソンで、ほぼ毎日パイロットやって1990年頃より体も締まって声もよく出とることですが。
危険な五十代どもですね。
あと、印象深かったのは、所謂会場で売るグッズもスタッフ任せにしてねーとこですかね。
そら、アルバムだけでも七千万枚でしたっけ?そんくらい売るだけありますね。「俺様」なとこがねーっつー。
まもなく一年経ちますが、丁度、東日本大震災が発生した日と、福島第一原発の一号機が爆発した日に来日公演の予定だったんですが、代替日程も無く前回のツアーは来日してねーです。
で、その後に行われた公演でブルース・ディッキンソンが「日本が大変な災禍に巻き込まれた。誰にでも不幸なことは起こるが、今日は日本のファンのために演奏するからオマエらも日本に向かって一緒に歌って欲しい」みてーにMCしたそーです。
この模様を抜粋したベスト盤が去年リリースされたはずです。

 しかし、大御所だから予算もかけて作れた映像作品ですが、「日々之鍛錬」がひしひしと伝わってくる映画でした。
やっぱアレですね、人間、なんかやってると立ち止まっちゃダミですね。
花粉の時期が終わって粋なもんの飛散量が減ったらジョギング再開して体絞ってギター練習しまくりますわ。
んなわけで、映画の構成では最後に収められているカナダでの演奏を観てみましょー。
演奏中の鬼気迫るオーラと、ドレッシングルームに引き上げるときの疲労困憊した表情が印象的です。

<審判の日/Iron Maiden(Live2008)>



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