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【思い出の一曲】Stairway to Heaven/Frank Zappa

2010年04月27日 19:57

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、よく「好きなミュージシャン、バンドは?」と聞かれると、僕ぁ真っ先に「フランク・ザッパ、ドアーズ、リッチー・ブラックモア」あたりを挙げます。
んで、ザッパの名前を出すと「イカレてる」「変態は変態を呼ぶ」とか言われます。褒め言葉ですね。(違うと思うぞ。)
いや、僕も以前はザッパ=アヴァンギャルドとか変態とか思ってました。

 1960年代デビューのアーティストは結構聴きましたが、フランク・ザッパを熱心に聴くよーになったのはここ五、六年前からです。
てかね、このしとの評価は多岐にわたっとりまして、殆どが音楽性や作品じゃなく、「ステージでうんこ食った」とかっつーのが凄ぇ、と。何が凄ぇんだかわかりませんが。因みに「ザッパ食糞事件」はガセです。(噂の出所は定かではないが、本人が自伝にて否定している上に、色々な食糞に至るエピソードを紹介している。)
まあ、周囲にイカレてる輩がいて、ある意味、うんこ食うより凄いことをステージやらでやってたみてーですが。(注)

 僕が「すんませんでした!」と思ったのは、フランク・ザッパ&マザーズ以降、ザッパ本人がヴォーカルとギター・ソロを担当してですね、数々の凄腕ミューズィッシャンを抜擢してからの作品を聴いてからです。
んで、極めつけは遺作になった『イエロー・シャーク』です。
この作品、クラシック音楽なんですが、今でいうサラウンド効果を目的とした機材を発注して録音したもんです。CDじゃ無理ですが、一時出回ったオーディオDVDなら彼が再現しよーとしてたもんがいくらかは可能だったんじゃねーかと思うんですが。
あと、伝説化してますが、レッド・ツェッペリンの不朽の名曲ゆえ手垢にまみれた「天国への階段」のカヴァーもたまげました。
多くのカヴァーはギター・ソロを「こうすればもっと良いのに」っつー凡庸なもんですが、ザッパ版は、ジミー・ペイジのソロを崩さず、可能な限りホーン・セクションで再現してます。

 楽器にも得手不得手があります。
例えば、ドアーズの「ハートに火をつけて」のイントロは、キーボードだとわりかし簡単です。てか、オルガンで作ったフレーズなんで当たり前ですが。
これをギターで弾くと、まあ、ジャズ・ギターが得意なしとなら鼻で笑うでしょーが、結構難しいです。薬指(小指と薬指は肘で神経が繋がっているので分離が困難。)を独立して素早くタッチしねーと弾けねーです。速弾きやらテクニカルなことと無縁なロック・ギターしか弾いたことねーしとには難しいです。
んなわけで、ジミー・ペイジの手癖混じりのギター・ソロを、トランペットだけトロンボーンだけじゃなく、ホーン全員で乱れずに演奏する、させるのはハンパねーことです。
このカヴァーは、ファンが隠し撮りしたもんを観たことがありますが、正規に触れられるのはCDだけです。
二枚組ライブの『The Best Band You Never Heard in Your Life』にて聴けます。
「オマエさんが一生聴くことができねえような最高のバンドだよ」は偽りじゃねーです。
収録が1988年でして、この後、フランク・ザッパは過去の名演を編集したりスタジオ・ワークに入るんで、ポップ・ミュージシャンとしての公演としてはクライマックスにあたります。
僕の記憶が正しければ、バルセロナで『The Best Band You Never Heard in Your Life』とは異なった構成のライブを披露してるTV用?映像が存在しとるはずです。ビートルズのカヴァーもやっとります。

 『The Best Band You Never Heard in Your Life』は、自身のライブで人気だった曲以外にクリームやジミ・ヘンドリクス、挙げ句ラヴェルのボレロも披露してますが、どれも一筋縄でいかねーっつー。
個人的な嗜好ですが、『The Best Band You Never Heard in Your Life』と『Make A Jazz Noise Here』のライブ二作は併せて聴きたい名盤です。
んなわけで、「天国への階段」を聴いてみましょー。

<Stairway to Heaven - Frank Zappa >



(注):アメリカ国旗をバス・カーテンにし、それをまくると腐敗した豚がつり下げられていたという演出。他、志願した何の特技もない輩がもんどり打っているところへペプシ・コーラを噴射する等々。



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