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ダシール・ハメットと同じ誕生日の僕です。

2011年05月27日 16:36

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、いやはや、誕生日に色々貰いまして、ありがてぇこってすな。ウハハ!

耳が痛い話の詰め合わせをな。

世の中も耳が痛い話ばっかですが、プライベートでもそーです。
遡ると親父の葬儀です。
親父は生前から「供養ってのは気持ちの問題だ。もし俺が死んだら、形式張った葬儀はいらね。家族葬でひっそりやってくれ。無駄な金は使うな」と言っとりました。
が、実家の本家にあたる家の長が、ありきたりな葬儀をせねばならんと言い出しました。他の親族も同意見です。
勿論、僕ぁ「遺言状はねえけど、遺言にあたるもんはいくつか心に留めている」と反論しました。
ほいだら、叔父が一式金を出すっつー話が出てきまして、内心「そういう話じゃねんだよ!」と激昂しそーになりましたが「じゃあ、オマエはどれだけ金がある?」と言われると返す言葉がねーんで「ああそうですかい。民主主義に乗っ取って同意しなきゃならんべさね」と答えました。
要は叔父が葬儀にかかる金を全部持つことで、老後は実家を建て替えて住んで平和に過ごすっつーことが狙いなのは、僕がアホでも瞬時に理解できました。
嫌ですね、ドドドド田舎って。
「数年後すら先を見据えられないか。上等!親父の遺影と位牌、祖父が俺に遺した世界に二株しかない拓植をお袋が持って市営住宅に住めばいい。くれてやるもんは騙されたふりしてくれてやるわ!」と思いました。

 たまげたのは「葬儀一式」と銘打ちそーじゃなかったことです。
日本語は難しいです。
全部まかなうっつーことは、香典をあてにしねーってことです。
仕事の他、投資で貯蓄してきた叔父は香典の領収書控えをチェックしとりました。
ビンボーでもリーマンショックで叔父みてーなしとが大打撃を受けたこたぁわかりますから、精算時に香典を費用に充てても知らねぇふりしてました。
叔父が帰るまで精算できねーもんは、概算ギリギリの金を置いていきました。
祭壇に「葬儀一式」とテメーの名前が書かれた札が飾られたときに「香典をチェックしといて、これはたまげたなぁ。上等だよ!」と思いましたんで、後日「金は足りたか?」と電話がありましたが、僕ぁニコニコしながら「大丈夫だったから」と答えました。
実はケッコー見えねー出費が多く、そりは僕が出したんですがね。
計算すると家族葬の予算くれーです。
しかし、なんで同じ兄弟なのにここまで違うか?と。
兄にあたる僕の親父は、こーゆーときはまとまった金を事前に差し出して「これでやりな。余っても何かと入り用だろう」っつー性格だったのに。まあ、だから財が遺らんかったんですが。
とはいえ、叔父が出した金もケッコーなもんで「そこまでしなきゃならんのか?おう、ドドドド田舎!」と思いましたが。
で、僕、医療関係とかに友人・知人がいますんで、「何かあったら連絡ください」「金はねえけど信用はありますから」と帰り際に言ったところ「フンッ!信用があっても金がなきゃダメなんだぞ」やら「タダでコネつけてくれるんなら頼むけどな」なーんて言われ、同情の念は消えました。
「信用がある」っつー以上、頭下げれば色々融通利くっつーことの揶揄だったのに遺憾です。

 親父の喪が明けようかっつーときに、今年は祖父母の法要とも重なるっつーんで、またもや仰々しくやらねばならんっつー電話が実家から。
今回も叔父が「全部まかなう」とのことですが、セコさと腹黒さから予想しとりまして、見えねーとこは僕が送金しました。
お陰様で、僕ぁここ二ヶ月で、所得の二ヶ月分以上の金を生活費以外に出しまして、去年の改正もあって僕の年収だと、もはやまともな金融機関は金貸してくれねーんで借金は増えてねーですが、以前書いた恩人からいただいたお守りが無かったらと思うとゾッとしとります。

 お話変わって、僕ぁ尿酸値が高ぇです。
こりは通風のもとになる数値です。
んで、一回発作が起こると一生もんで食事制限や酒も辞めなきゃならんので、定期的に町医者に採血してもらっとります。
どーも、尿酸値が高くても通風になりにくい体質っぽいですが、酒が飲めなくなるのが嫌なんで検査してもらってます。(心配する優先順位が間違ってるぞ。)

「センセー、結果はどーでしょうか?」

「...。ハンクさん、白血球が前回よりかなり減少してますね」

「え!?僕、とっても内部被曝しちゃってんですか?」

「なーんちゃって!んー、相変わらず尿酸値が心配だけど大丈夫でしょ」

「いやね、白血球の話が出ましたけど、五年くらいガン保険かけようと思ってるんですけど」

「コホン。医師として言わせてもらえば最低十年は契約してください」

「や、やっぱり、影響が出るまでそんくらいかかりますか?」

「うん。専門じゃなくても断言するね」

「まあ、僕ぁそういったことに気を遣えばいいですけど、それを思うと成長期の子供たちが心配ですよね」

「そうなんだよ。俺なんかさ、ぶっちゃけどうでもいいの。ほうれん草でもなんでも食ってやるよ。あと三十年とか生きるつもりないから。でもなぁ...」

「...センセーは海外に逃げようとか思わなかったんですか?」

「ハンクさんはなんで逃げなかったの?」

「金はねーですし、特定疾患の両親がいましたから」

「俺、医者だよ?開業医でもいなくなると困る患者さんは沢山いるんだよ」

「至言ですね」

「おだてても尿酸値は下がらないからね。はい、お大事に」


 TVに出てる医者あがりの大学教授がクソに思える「”俺、医者だよ?”か、カッチョエエなぁ」を脳内でリピートさせて帰宅しました。
僕も、「結婚もしてないのに、なんでザーメンを濃くするような食生活をしてるの?」と問われたら俺、センズリストだよ?センズリストでも濃くて遠くまで飛ばせなかったらガッカリするネーチャンが沢山いるんだ」と答えることにしました。

 帰宅後、実家から電話がありました。
「お金届いたからね。ありがとうね。でも、大丈夫なのかい?無理しなくてもいいんだよ?」とお袋が言いました。
大丈夫じゃねーですが、「無ぇ無ぇっつってもヤクザの懐だよ気にすんな」と答えました。
親父が健全だった頃、よく「ハンクに妹でもいたらなぁ」と子供を二人は欲しかったと思えることを言っとりましたが、僕があまりのデカさで帝王切開の末、子供を産めなくなった体になったお袋どんのことを想うと「見捨てることなんかできるわけねえだろ」と至極当たり前のことを考えます。
んで、まだお袋どんが心身ともに丈夫だった頃に作ってくれたナポリタンを晩飯に食うことにしました。

 一般的なナポリタンは具にウィンナーを使いますが、お袋どんは挽肉を使ってました。
こり、オリーブ・オイルをフライパンに少し垂らして炒めると肉の脂身で野菜も炒められます。
んで、玉葱とピーマンを炒めたらパスタと絡めてケチャップを投下するんですが、挽肉の脂でよく和えられるっつー。ウィンナーだとパサパサになります。
少々脂ぎっしゅですが、食後の満腹感が得られるんで、好天でジョグっつーかロード状態で毎日筋トレ後に10km走るときにたまに作ります。
僕のレシピですと、ホイール・トマトにその日の気分で3種類くれースパイスを入れて塩とブラックペッパーで味を調えるんですが、それじゃ得られねー昭和の家庭料理の味がします。

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