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ほとばしる生涯原液

2009年03月12日 00:16

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。

あー、先日「叩けないくせにドラム好き」っつー記事を書いたら、無性にドラマーがフィーチャーされた作品が聴きたくなりました。

んで、マイケル・シェンカー・グループにコージー・パウエルが在籍してた頃のライブ版買っちゃいました。

これ、昔はコージー・パウエルのドラム・ソロがカットされてたんですが、数年前にリマスターされた際に日の目を見ました。

が、当時非難囂々だったコピー・コントロール・CD(他のタイトルはCDなのに、このライブ盤だけがCCCDだった。)で買わなかったんです。

ありゃなんだったんすかね。デイヴィッド・ボウイの『アラジンセイン30周年記念盤』もCCCDでガッカリしましたから。

「媒体がCDじゃねーもんをCDと偽るな」とか「音質が悪い」、「ウチのプレイヤーじゃ再生できない!」とか袋叩きに遭って姿を消した記憶があります。

マイケル・シェンカー・グループの『飛翔伝説』も再発されるにあたって通常のCD仕様になったんで、思い出したついでに買っとこうと。

今年になって二度目のリマスターが施されたもんがリリース予定ですが、収録曲に変化ねーから聴きたいうちに買ったわけです。

んで、二枚組のこのライブ盤、限定紙ジャケット仕様が3600円。通常仕様が2800円。

とにかくコージー・パウエルのドラム・ソロが聴きたかったんで通常仕様をネット通販で買いました。



CCCDでした。



お、恐ろしい。CD売り上げダウンになんの歯止めにもならんかったもんですから、ディストリビューターに返品されたもんだと思ったら、まだ在庫抱えてる店があったか、と。

ファンの間じゃ人気のアルバムなんで、メガストアでも在庫切れだったりするんで通販で買ったんですが失敗でした。

当時はともかく、最近のCD/DVDドライブじゃ問題無く読み込めるわけなんですが、コピーガードと思われるデータと空き容量がCD一枚分くれーあるのが不気味な代物です。

とはいえ、念願の音源が聴けて満足です。

後に発表されたコージー・パウエルのソロ・アルバム『オクトパス』に入ってた、映画『633爆撃隊』のテーマに合わせたソロから始まって、お約束であるチャイコフスキーの「大序曲1812年」が炸裂する約12分に先ば汁全開です。



 コージー・パウエルやキース・ムーンなんかの活躍で、ツイン・バスドラムっつーとロックやメタルのイメージが強いんですが、ジャズ・ドラマー(てか、フュージョン・ドラマーって肩書きが正しいのか?)にもツイン・バスドラムを踏むしとがおりまして、ビリー・コブハムがその代表格かと思います。

このしと、演奏だけじゃなくてですね、おそらく世界で最初にドラム・シンセ(ファミコンの効果音みたいな音だが1970年頃には革新的だったらしい。)使ったり、音楽性でも色々影響を与えました。(古くはジェフ・ベックが彼の曲をカヴァーしている。)

代表作は『スペクトラム』なんでしょーが、ジョン・マクラフリンがやってたマハヴィシュヌ・オーケストラとか、『トータル・エクリプス』っつーアルバムのSolarisationって組曲も凄くてですね、フュージョンっつーよりジャズ寄りハードロック・ドラマーって感じです。

こうね、脂ぎっしゅな面構えもそーですが、体を開いたプレイ・スタイルとかがですね、原液って感じなんすよ。

昔、HPを持ってた頃によく書き込んでた音楽マニアは言うとりました。

「ツー・バスを踏んでるドラマーたちは、ビリー・コブハムのデカマラを口に突っ込まれてるね」

確かに1968年当時にこーゆードラミングするしとは少ないっつーかいなかったんじゃねーかと思います。



Drum Solo1968/Billy Cobham





しかし、ドラマーっつーのは体力勝負な面もありますから、もう引退してんだろーなーと思ってましたらまだ原液っつー。御歳64歳でございます。

衰えは仕方ねーですが、アート・ブレイキーなんかの衰えから見ると超人的です。

ジャイアント馬場にマサ斉藤を足してカルピスの原液流し込んでミキサーにかけたらこんなジジイができました、みたいな。

生涯原液っていいですね。僕も一日三回センズリできる生涯原液セン手になりてーです。



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