2ntブログ

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

俺も歩けば極太棒に当たる

2009年08月26日 20:07

<ご注意>今日の記事は長い上に、音楽マニヤ、特に演奏やパフォーマンスする方以外はかったるい記事です。



 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。

あー、先日、以前からお誘いうけてましたアートの軍団ベラドンナの檜
の、LOVEさんの個展に行ってまいりました。

因みに僕ぁ扱くの軍団変態マザーズを主催しております。「扱く=センズリ」の軍団ですから、僕独りですが。うはは!

まあ、いずれ新メンバー発表しますよ。ええ。(ホント、プロレスちっくなこと好きだな。)



へんたぁ~ぃ、まざぁ~ず♪

しごくのぐん~だぁん♪

(初代仮面ライダーの主題歌の節で。)



で、絵画に限らず、アート関係のイベントに呼ばれると僕ぁ悩みます。

だって、巧拙とか見方とかわっかんねぇんですもん。誰だって好きな映画でさえ、よっぽどツボらねーと楽しめねーんで殆どみねーです。

趣味はポルノ鑑賞とワークアウト後のジョギングから帰ってきてシャワー前にするセンズリですから、「やっぱ、感想言わなきゃならんよなぁ。んー、この大胆な筆使いはガイアナ・ミッシェル(ハンクさんお気に入りのポルノ女優。)のOh!Holy SHIT!!って喚いてるのに通じるもんがありますね、とか言うわけにもいかんしなぁ」とか悩むんですよ。マジで。



 僕、極度の方向音痴でして、会場であるdie pratze
は過去に二度来たことがあるのに、見事、道に迷いました。

ホントね、僕と二人で行動するしとは、ぜってー僕が歩く方向をあてにしちゃなんねーですよ。

なんとかレセプションの時間に間に合いまして、ワインが入ったカップを渡され入場しました。

で、上述のよーに絵画には疎いもんですから、こんなこと書くのは気が引けるんですが、入場して最初に目が行ったのがライブ・ペイントに華を添えるBGM担当のヤススキー
さんでした。

扱くの軍団のドンとしましては、独りで一から十までやるしとの機材とかが気になるわけです。

メインはmacBookですか。ソフトはLiveあたりかなぁ?そいから、Rocktronあたりのフット・コントローラーが光ってるな。あれで弾きながら足で操作するんだな?いや、ちょっと待て、macの横にある仰向けになった液晶はなんだ?タッチ・パネル式のもんだと思うが、見たことねーぞ。それ以前に、抱えてるギターがスタインバーガーみてーなエレアコだけどボディはソリッドでストラトみてーに薄い。あんなギター見たことねぇ。

お誘いが来た当初は「美人ヴァイオリニストが演出」と聞いてたんで、直前のインフォメーションで「現代音楽家」に変わってて頭だけじゃなくチンコも項垂れてたんですが、「この人ガチだな」と。

いや、現代音楽家ってピンキリなんすよ。グランドピアノ持ち込んでショパンでも弾くのかと思ったら、箱ん中に顔突っ込んで喚くのをマイクで拾ったり、スタバのテイクアウト用カップをサックス代わりにしたサックス奏者(ジョン・ゾーン)、エフェクトをコントロールしながら奇声を発するシンガー(マイク・パットン)がコラボしたり、色々です。

なんか僕でもワケわかんねーことされたらどーしよーっつー。



 LOVEさんとプロデュースしたLUNEさんがパフォーマンスするまでヤススキーさんがギター中心に演奏したんですが、これがハンクさんのツボ!Gスポット・トルネード!

冒頭は、機材のセッティングを確かめるよーにオリエンタルなフレーズや小綺麗なヴォイシングのコードを弾いてたんですが、それが中東風になり、そこをクッションにインドのラーガ主体の即興演奏に変遷していきました。

ダブリング(複数の演奏者がいるように錯覚する奏法。ロックだとブライアン・メイがクィーンの『シアー・ハート・アタック』で初めて実践したはず。現在は後に登場したディレイの設定で再現可能。)や、弾いたフレーズをその場で録音してループさせるだけじゃなく、ピッチシフターで音程を変えたりした独り多重演奏でした。

す、すごい、い、いや、ヴォーッ、スゲェーッ!ですね。

この手の動画をyoutubeとかでたまに見ますが、ここまで華麗かつ、ライブ・ハウスでもねー会場でバランスよく聴かせるって、とんでもねーっつー。

で、この時点で、僕ぁ、Liveっつーソフトを使ってると思いこんでまして「使い方が巧けりゃここまでできるんか。値段も手頃だし、買うかな」と、むらっときました。

あと、レセプション後に謎は解明されましたが、本来マイキング一つで善し悪しが決まる民族楽器をアクセントに演奏してて、それがちゃんと四方から聞こえてくるわけですよ。

もうね、僕、おしっこもっちゃう!みてーな。どーやってんだ、これ?っつー。



 ヤススキーさんの演奏が終わり、LOVEさんとLUNEさんのライブ・ペイントが始まりました。

いやー、二人とも体が柔らかいなぁ。僕も一人フェラチオ体操して柔軟な肉体をつくろうと感心しました。

まあ、それは冗談ですけど、お二人の一挙一動の対比に感心しました。こりがその結果です。



Soul Kitchen(仮)




終わってから、LUNEさんに、とあるバンドのある曲に共通するもんを感じたんで、「いやー、体柔らかいっすねー」とか「男前っすねー、ウホッ!とか言うのもなんなんで、その曲を話題に出したんですが、ご存知じゃありませんでした。すんません、アート関係は音楽しか語れねーんで。

誰のなんて曲かは、丁度僕が、髪の毛掻きむしりながら「母さん、母さん!」ともんどりうって採譜して練習して、更には、長すぎるんでどこをカットしようか奇声をあげてる曲なんで題名は出しません。



 結構、お客様はご来場してましたが、ライブ・ペイントが終わったら殆ど帰っちまいました。

んで、とんでもねーことやったのにBGM係と化したヤススキーさんに貼り付きました。いやー、朝からジョギングと日光浴して酒の回りが早かったんで、ウザかったろーなーと思います。でも、丁寧に質問に答えてくれてハンク感激!でした。



「あの、最初にオリエンタルな感じできて、中庸な印象を受けたんですが、中東風のフレーズを挟んでラーガ主体になりましたよね?」

「うん、ラーガ好きやねん」



「気になってたんですけど、ソフトはLiveですか?」

「いや、KYMA
ってソフト。DSP(アナログ→デジタル→アナログに変換するプロセッサのこと。一般的には音響関係のエフェクトをイメージする。)をリアルタイムで操作できるんよ」


「?聞いたことないんすけど」

「(笑)代理店があらへん(=広告料が出版社に入らない。)から、雑誌はサ○ンド・アンド・レコーディングすらスルーや。全く関係ない芸術雑誌一つだけでとりあげられただけやもん」



えー、音楽やってるしとならわかると思うんですが、DSPってDVDの臨場感上げたり、楽器のエフェクトに使われるんで、ソフトよりハードのが安定してていいだろっつー感じですが。



「DSP専門ソフトですかぁ。おいくらですか?」

「四十万円」

「あの、八百屋の”四十万円(四十円)のおつりだい!”じゃないですよね?

「あー、これが出た頃から使うてるけど、最初は百二十万円してねんで」



あのですね、PCで音楽っつーとWAVESとか百万円以上するソフトを出してるとこありますが、それだってレコーディングに必要なもんが諸々セットになっての値段です。楽器の音響効果だけで四十万円って、一体どーゆーことかと。



「これのええとこはな、リアクターと同じでモジュールを自分で設定できることやな。だから処理も速い」



えー、リアクターっつーのは、ネイティヴ・インストゥルメンツというドイツのメーカーが開発したソフト・シンセサイザーのことです。

ソフト・シンセサイザーっつーと、音色をいじるだけと思いがちですが、こりの凄さは色んな仮想回路を構築したり、プログラミングしてシンセサイザーとしてだけじゃなく、音響処理にも使える自由度の高さにあります。

凄いです。発表された頃は画期的だったと思います。

でも、電子工学の知識がねーと使いこなせねーんで、敷居は高ぇです。

んで、帰宅してからメーカーのサイトをチェックしたんですが、ヤススキーさんみてーな使い方を四十八手かと思ったら、所謂DAWソフトとしても使えることがわかりました。ついでにWiiのコントローラーで演奏できることも知りました。

ただ、ヤススキーさんは簡単に「モジュールを組み合わせて色々使える」と言ってましたが、こりは知識だけじゃなく、なんらかの楽器に精通してなきゃ豚に真珠ですよ。完全なプロ仕様のソフトです。そら、日本で代理店になろうっつーメーカーはいねーよなっつー。

しかも、タッチパネルのコントローラーのカスタマイズとかも、イリノイまで行って色々やってきたっつーんですから、たまげたなぁ、です。イリノイの浣腸強盗もびっくりです。



 機材だけじゃねーです。楽器も興味津々です。



「ギターはオーダー・メイドですか?」

「いや、これ、スイスで250本しか造られてへんもんの一本」

「!?」

「弦はガットでスウィッチ押すと六弦がEからDに変わるねん。ただ、手製やから個体差はあるな」



もうね、ウリ・ジョン・ロートのスカイ・ギター見た心境ですよ。オベーションとかのエレアコみてーなのにボディはストラトっぽくて、ネックはスタインバーガーみてーっつー。

僕、酔った勢いもあり、翌朝起きたら「俺はなんて馬鹿だったんだ!」と後悔したんですが、世迷い言を言いました。



「ヤススキーさんって、自分のギター触られるとぶん殴る人ですか?

「んなことあらへん」

「じゃ、じゃあ、ちょっと弾かしてもらっていいですか?」

「ええよ」(でも、「困った奴やなぁ」みたいな顔してたな。)



すんません。一番高価なギターは、メインで使用してる今だと三十万くらいするフェンダーのストラトキャスターしか弾いたことねーですが、日本でも何人弾いてるかわからんよーなギター弾かせて貰いました。

感想。



ギターの形した別の弦楽器だと思いました。



ガット・ギターの弦っつーんでストロークしたら強すぎてまともに音は鳴らねーですし、フレットの幅も一般的なギターと異なる印象を受けました。弦高も低いのにフレットに干渉しねーし、どんな構造してんだっつー。



 ここまでスゲーと、僕が好きなメタルとか鼻で笑うんだろうな、と思いつつ音楽談義もしました。



友達の受け売りなんですけど、ゴングやシステム7のギターを思い浮かべたんですけど」

「ああ、スティーヴ・ヒレッジ?でも、プログレはあんま聴かへんかったなぁ。ハードロックはよく弾いてたな。でも、一番影響を受けたのはアル・ディ・メオラやな



と、言った矢先、この曲のアル・ディ・メオラのパートを弾いてくれました。



Friday Night In San/Al di Meola - John Mclaughlin - Paco deLucia




もうね、お客さん、僕以外三人くれーしかいねーのに、いとも簡単にこの曲ですよ。しかも、笑いながら。

多少、誤魔化しはあったと思いますが、速弾きするしとにありがちな右手の甲に血管が浮き出るよーな力みもなかったですし、左手の中指・薬指・小指が無駄なく柔らかに(しかも爆速で。)動くのにたまげました。

僕、冗談抜きでたまげまして、言いました。



「サービスでここまでやって、誰も気にとめないって、なんなんだコイツらはっつー」

「絵のイベントやからな。客は音楽なんかどうでもええねん。そんなもんや(少し寂しそうな表情で。)



か、かっちょええ...。

あー、もうね、表情の付け方は「皆さん聴いてください」じゃなかったですけど、ぶれないで弾けるだけで凄い曲なんですよ。確かにギター弾かねーしとなら「あー、フラメンコみてーの弾いてらぁ」と思うだろうなって感じですが。

他、映画『地獄の黙示録』の慰安で訪れたプレイメイトのシーンのBGMとか、ゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」とか弾いてくれました。



 アル・ディ・メオラを弾いてもらう前ですが、不思議に思ってたカリンバ等の民族楽器について質問しました。



「あの、僕、民族音楽好きでそーゆーのちょこちょこ持ってるんですけど、電子化するの簡単ですかね?」

「これはCADで設計して、そこにチップを仕込んでマイクと同じように聞こえるようにしてんねん」

「マジっすか!?因みにおいくらですか?」

「量産できる代物やないからなぁ。これ(手に取ったカリンバを指して。)三万五千円やな」



もうね、LOVEさんの絵を見に来てセクハラの一つもして(後でメールでセクハラした。)帰ろうと思ってたのに、犬も歩けば棒に当たるですよ。

僕、十月に延期になりましたがライブ・イベントに出演予定なんで、色々ヒントを得ました。

と、書きつつ、作者不在ながら14:00~19:00(28日は17:00まで)まで絵画がお好きな方から僕みてーなセンズリストまで気軽に入場できるそーなんで、是非是非です。



Soul Kitchen(仮)






QLOOKアクセス解析