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「The Cross~愛の十字架~」に学んでみる

2009年09月28日 12:44

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。

あー、勤務先に報告するために「アンタ、インフルじゃねーです。てか、断言できねーよ。多分きっとっつーことで勘弁してけれ。名前出してもらって結構。電話もらっても結構」っつーお言葉を頂戴するためだけにビョーイン行ってきました。

「断言できない」っつーのは誠実だと思いますね。



 帰省で長期休暇とかじゃなく、四日も引きこもって筋トレしたりなんだりしてると、なんかずっと好きなことに没頭してたくなりますね。

一応、ギターも練習してんですが、テクニックだけじゃなく表現力も伸びしろが見えてる歳です、僕も。

あー、ガキん頃、中々上達しないのを口実に「ギターは曲作るツールの一つ」とか言ってねーで、ギターが巧い奴に色々教わったり、プロセス踏んだ練習(弾けないフレーズやポジショニングがあってもスルーせず、ゆっくりしたテンポで繰り返し弾けるようにしていく等々。)しとけばよかったです。

テクニック面はやりたいことにはあんま必要ねーんで、表現力が欲しいですね、表現力。

こう、泣きのギターっつーんすか?メタル小僧だったんで、ゲイリー・ムーアとかね、あーゆーギター。

で、ゲイリー・ムーアっつーと、ギターの腕前もありますが、バラード作らせると素晴らしいです。しとを見かけで判断しちゃいけねーっつー一例です。

「パリの散歩道」とか、それと対を成すようなSpanish Guitarとか。ジェフ・ベックに弾いて貰いたくて(注)作ったThe Lonerもいいです。

でも、Spanish Guitarとか伴奏してるギターのアルペジオとかがよく練ってるなぁ、と思います。

やっぱバラードって色々駆使してアレンジしねーとダミなんかなぁ、と思ってたらですね、シンプルな曲思い出しました。



「The Cross~愛の十字架~」っつー曲で、故・本田美奈子に楽曲提供かつギターも弾いてたやつです。

ゲイリー・ムーア自身が歌ったヴァージョンは、Crying In The Shadowsっつータイトルでリリースされまして、後にアルバム『ワイルド・フロンティア』に収録されました。ボーナス・トラック的な位置づけで。

『ワイルド・フロンティア』は楽曲はどれも素晴らしいんですが、彼のワンマンさが仇になってですね、メンバーは去るわ、曲毎にプロデューサーが異なっているからか音圧がバラバラでして、デジタル・リマスターされてもそりは改善されてねーです。

てか、当初参加していたコージー・パウエルが「細かいところまで思い通りに叩かないと気が済まないのにはウンザリ」して抜けちゃってですね、コージーの音をサンプリングしてドラム・マシンを使ったのが一番痛いですね。

最近じゃともかく、1980年代後半のサンプラーとドラム・マシンですから。

それよりちょい後に、ディープ・パープルも『スレイブス・アンド・マスターズ』で同じことしてますが(こっちはイアン・ペイスが怠けてまともに叩けなかったからと言われている。)、『ワイルド・フロンティア』のスカスカ感は勿体ねーです。

ゲイリー・ムーアは当時から所謂打ち込みに興味大だったんで、あえて生ドラムにしなかったっつー説もありますが。



 お話戻して、この曲はエレクトリック・ピアノが肝なんですが、これが僕でも弾けちゃうくらいシンプルです。

イントロとAメロは、│Bm→A→Bm×3│Em→A│の繰り返しっすから。ギター・ソロ前の盛り上げどころは│Em→F♯m│G→A│と、誰でも思いつきそうな展開でAメロの展開に戻るっつー。勉強になります。

でも、ピアノだけ聴くと「なんかパッとしない」と思うんですが、ギターがこれまた「シンプルなのに盛り上がるわぁ」でして、これも表現力あってのもんだなぁ、と。

スタジオ・ヴァージョンは、エンディングがサビの繰り返しでフェイド・アウトしてくんですが、シンプルな構成だとフィニッシュも色々思いつけそうでええです。

これが転調を繰り返しながらフェイド・アウトしてくと嫌なんですが。(単に個人の趣味嗜好だが。)



The Cross~愛の十字架~/本田美奈子






(注):コージー・パウエルのアルバム『オーヴァー・ザ・トップ』にジェフ・ベックが参加予定であったことから、同じ参加メンバーだったゲイリー・ムーアがトリビュート的に作った。

結局、ジェフ・ベックは参加せず、ゲイリー・ムーア自身が弾いた。愛着があるようで、『ワイルド・フロンティア』でもリレコーディングしている。

因みにジェフ・ベックは、コージー・パウエルの次作『サンダー・ストーム』(おバカな邦題だが、原題は『Tilt』。)に参加し、バラードではないがCat Movesで「らしい」ギターを弾いている。



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