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現実逃避は続く

2011年06月03日 15:12

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、もう二十年くれー前でしょーか。
アイアン・メイデンが、デビュー十周年を記念してシングル盤のみを収めたボックス・セットを出しました。
1990年代になってシングル盤ってジャケ違いとか「だから売り上げが落ちたんだよ」っつーセコイことしだすよーになりました。
ミュージシャンにもよるんですが、アイアン・メイデンのシングルはカップリング曲が貴重でした。
んで、1995年に上京した際、某レコ屋に行ったら1セットだけ残ってました。
なんでも、評判がよかったんで増産した分とのことでした。
が、前の月に一括払いで今でも愛用しとる、珍しいブルーメタリック・カラーのフェンダーUSA製ストラトキャスターを買ったんで諦めました。

 そいからしばらくして、中古レコ屋で過去のアルバムにシングル盤をカップリングさせてどっちもピクチャー・ディスクっつーのを見つけました。
本国イギリス限定販売だったっぽく、四作だけでしたが迷わず買ったことがあります。
いや、ホントね、今じゃ「聴けりゃええんだよ」な風潮ですが、当時は「好きなミュージシャンの特殊盤は持っとくべきだ」と収集欲がかなりありましたから。
んで、丁度その頃、デジタル・リマスターやそれプラス紙ジャケットっつー商法がピークに達しました。

 デジタル・リマスターを最初に始めたのはレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジです。
理由は「アナログ盤より遙かに劣化した音質でCDとして売るのはけしからん!」っつーもんです。
確かに、1980年代にCD化されたもんは音がペラペラでした。
いっちゃんしどいと思ったのが、英国のヴァーティゴと契約してるバンドの国内盤です。日本でのディストリビューターは日本フォノグラムだったはずです。
しかも、今じゃ国内盤のリィシューでも1500円とかなのに、2500円とかした記憶ありますから。
が、商売人のジミー・ペイジです。
クィーンに顕著ですが、アーティスト監修じゃなかったり優れたエンジニアが手がけねーと何回もリマスターするケースがありました。
レコーディング時のマイクの位置やらにもうるさかったジミー・ペイジは、リマスターしてから二十年は経ったと思いますが「もっと音良くなったから」なんてことはしませんでした。
その代わり、しばらくは厳選した曲だけ集めたボックス・セット限定でじらしまくりました。
んで、おもいっくそ稼いでから「アルバム単位で出すわ」と。

 前述のアイアン・メイデン特殊盤を購入した直後、デジタル・リマスター盤が出ました。
しかも、PCに入れると当時のPVが観られる仕様でした。
んで、買っちゃったんだなぁ。
まあ、特別気に入ってる三作のみですが。
んで、まだWindows95とかの時代でしたから、今じゃyoutubeで観た方が遙かに画質・音質ともに良好です。
あ、本編は「ああ、ベースがこんなゴリゴリ鳴ってたんだ!」などと思い、デジタル・リマスターの成功例だと思いましたが。
んで、代表作『魔力の刻印』購入当時は、ブルース・ディッキンソンの「ゴリラ顔なのに前髪揃えたロング・ストレート・ヘア」やらに爆笑したもんですが、今観ると1982年とは思えねー出来です。

Bruce-Dickinson.jpg
<やんちゃな胸毛ですな。>

チープですが、同じ手法で今リメイクしても通用するんじゃねーかと思います。
てか、ゴジラのシルエットが頻繁に登場するんで、日本人として嬉しいのもありますが。

 よく、メタル・ブームを代表するバンドにアイアン・メイデンとジューダス・プリーストが挙げられます。
過去に書いたよーに、僕ぁ最初アイアン・メイデンが好きじゃありませんでした。
まあ、ガキだったんで、見た目もありますわな。
ジューダス・プリーストは、ゲイ・セクシャルであるヴォーカルのロブ・ハルフォードがその手の店で「こ、これしかないだろ!」とメンバー全員の衣装を全身レザーorエナメルにした経緯から昔の写真でもカッチョヨク見えたもんです。
が、アイアン・メイデンは格安紳士服店で売ってるよーなレザー・ジャケットとジーンズ、スニーカー。
後から「革ジャンとジーパンはイギリスにおける作業服=労働者階級であることを誇示するため」っつーエピソードを知りましたが。

 服装とメンバーのルックスがええのにジューダス・プリーストはPVがダミでした。
てか、「これ、コントでしょ?」っつーのが多いです。
最後にリンク貼りますけど、Hot Rockin'なんか、メンバーがジムでトレーニングしてるっつーシュールなもんです。
Breaking The Rawも笑えますが、Hot Rockin'にはかないませんね。
対するアイアン・メイデンは、恐らく曲のテーマが多種多様だからか、よく練られてる印象を受けます。
パンキッシュなサウンドから、1982年にヴォーカルをブルース・ディッキンソンに変えて現在に至るサウンドに変遷しつつ、『魔力の刻印』だけでも「宇宙からの侵略者」(これは今でも笑える。)や「黙示録」、「侵略を受けるネイティヴ・アメリカン」、「世界の終わり」と色々です。
曲としてはネイティヴ・アメリカンを題材にしたRun To The Hillsが人気ですが、リズムのトリックで歌うのが難しいThe Number Of The BeastのPVを紹介しましょーか。

 メタルやらハードロックに関しては、ブームが一旦落ち着いてバラードのPVを制作するよーになりましたが、必ずビッチなネーチャンが登場して「私たちこれから、いいとこぉろぉ♪」な雰囲気なんで嫌いです。
その最中にあって、「なんてスカムな!」と思ってるのがアリス・クーパーがカムバックしたときの『13日の金曜日~ジェイソンは生きていた~』のPVです。
音もモロに1980年代なとこもスカムです。
が、コーラスのとことか「え、こんな声出るの?」と驚くはずです。
因みにこのHe's Backのデモはラフなハードロックで、声もよく知られるしゃがれ声です。
んなわけで、色々観てみましょーか。

<Hot Rockin'/Judas Priest>


<The Number Of The Beast/Iron Maiden>


<He's Back/Alice Cooper>


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レディ・ガガの『Born This Way』を聴いたらアホになりたくなった。

2011年05月28日 21:21

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、世相も私生活も勘ぐりア宮殿な日常です。
私生活は置いといて、世の中、冗談抜きで「テメーで考えられる頭が頼りだ」と痛感しとります。
事細かく書いても「頭おかしい奴だから、しゃーねえよな」と思われるでしょーが、僕ぁ、仲間割れに見えて裏で握手しとるだろー偉いしと達の発言やらはモンティ・パイソンのコント、「フリーメイソンの見分け方」とほぼ同じだと思ってます。
で、もしかしたら白血病やらを発症するかもしれねー経済力のねー僕ぁ、友人に「おい、オマエんとこで今度認可されるMDS(骨髄異形性症候群。俺の親父が七年戦い続けた病気。)の新薬な、ソッコーで処方してくれよな」とか耳打ちしてます。
まあ、亡くなってから親父がどんだけ苦しんで、もしかしたら俺も同じ思いをするかもしれねーと覚悟が決まったんで半分冗談ですけど、医療関係のしとには頑張ってほしーです。
(MDSや不良性貧血は高齢者が多く発症するそうだが多くは原因不明と診断される。慧眼ある医師は「原爆投下後、広島か長崎に住んでいたことは?」と聞くようだ。)
僕が危惧しとるのは、世論が「絶対許さん!」と思っとるのを利用して煽動する輩もです。

 先日、俳優っつーか、ゲーノー人が「このままじゃ日本崩壊!」なんてメディアを通して発信して「出演予定のドラマを干されました」とか「引き留められたけど事務所辞めました」なんて発信しとりました。
すげー勘ぐってます。
そのしとをじゃなく、その背後に存在するであろーもんに。
こり、派遣村のときから思うよーになりました。(既に忘れられているだろうが、代表者やらの過去を調べてみるといい。)
一見「うおぉぉ!俺ら弱者のために立ち上がった人がいるぞ!」と勇気づけられますが、僕ぁ冷静に傍観していてーと思います。
だって、なんの経歴もねー奴がライズ・アップするならともかく、露出は少なくともメディアを通して多くのしとが目につくよーに発信してんすから。それも、色んな媒体使って注目集まるよーに。

胡散臭ぇんだよ。

先日、クィーンズライクの『オペレーション:マインドクライム』について触れ、「世の中を変える動きと組織があると思ってたら逆に混迷を招く輩に洗脳されてた」っつーストーリーを紹介しました。
具体的に書くのもアホなんで、遠回しに書いた次第ですが。
「じゃあ、なんでTVやネットで情報収集してんですか?」って話ですが、メディアの持つ力と長短を見極めろってことですね。

 個々人の思考と判断からお話変わって、レディ・ガガの新作を聴きました。
ライブで披露してたYou & Iとか、も少しエレクトロニカから離れた作風になると思ってたんですが、ベタベタの1980年代大衆音楽の黄金期サウンドですね。
でも、音作りがスケール・アップしてて「巧いなぁ」と思いました。
でね、「今でも聴ける1980年代サウンド」に触れて、僕がガキの頃だった1980年代のノーテンキでアホな時代を懐かしむのです。
1970年代ブームの頃、1980年代は軽薄で、1990年代は陰鬱っつー印象がありましたが、今になってみりゃ「あの脳みそが金玉とまんこにある時代が再来しないだろうか?」と思います。
冒頭みてーな勘ぐりア宮殿な毎日と、荒んでいく心がそーさせるんでしょーが。
で、1980年代に発表されて中学の頃聴きまくった曲のPVを色々観てんですが、アホです。
片言の日本語で「ダサイ、トテモ、ダサィ」と言いたくなります。
が、「これが格好よかったんだもんなぁ」と思うと脳みそを金玉に移植したくなるわけです。
まあ、僕の優しさは玉袋に詰まってますから、移植は難しくねーと思いますが。

 んー、まず最初はボン・ジョヴィのBad Medicineですね。
個人的に最高傑作かつアリーナ・ロックの功罪になった『ニュージャージー』収録です。
次はアリス・クーパーのPoisonです。
1980年代の売れっ子らが全曲に参加しつつ『トラッシュ』と命名したアルバムの一曲目です。
現在は手に入りませんが、僕が持っとる国内盤によると、彼はアルコール依存症の治療で引退状態でしたが「時は来た!...それだけだ」と思っとったそーです。
カムバックしたのは『13日の金曜日~ジェイソンは生きていた~』の主題歌からですが、一旦は完結したホラー映画の主題歌のオファーに「俺もカムバックしようじゃないか」と体力やらを以前のよーに戻そーと鍛錬したそーです。(この主題歌は、アリス・クーパーが本来持っている美声を前面に出しており、言われないと誰が歌っているかわからない。)
で、カムバックして二作は中庸なアルバムでしたが、『トラッシュ』で錦蛇やらの小道具やメイクを落として制作したら大ヒットしたっつー。
ただ、ボン・ジョヴィやらと同じくPVが一番カッチョ悪いんすよね。
でも、この曲は今でもアンコール・タイムのハイライトになってますから。
んなわけで、アホな時代に現実逃避しましょー。

<Bad Medicine/BON JOVI>



<Poison/ALICE COOPER>


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レディ・ガガの新作を注文しようとしたらアイアン・メイデンが聴きたくなった

2011年05月20日 11:05

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、時事問題だけじゃなく、プライベートで奔走(これからが本番。)しとったから、買って開封してねーDVDもありゃ、CDの新譜もチェックしとらんです。
が、先日、新作からの先行シングル第二弾であるJudasの歌詞が物議を醸しだしたレディ・ガガ。
「日本人にはわからん感覚だが、相変わらず定期的にプロレスなミュージシャンだな」と思いました。
んで、思い出したよーに昨年行われた「モンスター・ボール・ツアー」のMSGやらの動画をyoutubeで観ました。
先行シングルの他に数曲新作に収録予定と思われる曲も演奏しとりましたが、来週リリースされる新作は、今までで一番出来がええような予感がします。
どーゆーアレンジにしてくるかわからんですが、ライブを見る限りかなりハードロック風にエレキギターを使ってました。ドラム・ソロがあったり、MCも「Fuckin' ASS HOOOOLE!!!!!」とか連呼して、まんまメタルのライブだろっつー。
あと、以前からライブでのポテンシャルは尋常じゃねーと思ってましたが、歌唱法に幅が出てきた印象を受けました。
がなり立てつつしっかり歌ってる曲もあれば、囁くよーにピアノで弾き語りしとるんですが、それぞれ以前より歌唱力が増してるなぁ、と。

 新曲に関しては、今まで以上に1980年代の良いとこ取りな印象を受けてます。
ただ、陳腐だったり軽薄に感じねーのは音作りをよく考えてアレンジも絶妙だからだと思います。
てか、このしとが挙げてるフェイバリット・ミュージシャンって、ほとんど1980年代がピークなんすよね。
どーゆーいきさつで一回り以上は違うミュージシャンを愛聴するよーになったか知りませんが。
んで、ブレイクするまでコメントを控えてきましたが、去年あたりからまた「ヘヴィメタルが好きで、特にアイアン・メイデン、ブラック・サバスなんかがヒーローね」と、マイケル・ジャクソンなんかと同列にインタビューで答えるよーになりました。

 ブラック・サバスっつーかオジー・オズボーンは既に十年くれー前から、持ち歌のキーを二つくれー下げねーと歌えねーほど衰えましたが、アイアン・メイデンはスゲーですね。
1975年に結成して、1978年頃から本格的に活動を始め、1980~1990年代前半(ここで一旦、ヴォーカルのブルース・ディッキンソンが脱退して迷走した。)に発表したアルバムにハズレ無しっつー。
ついでに現在も各国のアリーナを超満員にできる数少ないメタル・バンドです。
ライブでの演奏も衰えてねーです。

 僕がまだギターを弾くよーになるまで、アイアン・メイデンってあんま好きじゃありませんでした。
理由は、重厚でスピーディな曲調がブームだったのにそれほどでもなかったことや、曲展開が唐突な代表曲が多いからです。
が、テメーがギター弾くよーになってから気付いたんですが、曲の大半を書いてるリーダーでベースのスティーヴ・ハリスと曲の組み立て方が似てるんです。
こり、ずっと前に書いたことあるんですが、このしと、楽典のメソッドに沿ったもんじゃなく、良いフレーズを思いついたらそれを発展させたり、録りためといたもんを継ぎ接ぎしてるんじゃねーかと思います。
なので、彼が作った曲を歌えるのは歌唱力や音感がしっかりしてねーとダミですね。
現に、一時ブルース・ディッキンソンが離脱した際に穴埋めしてたブレイズ・ベイリーは罰ゲーム状態でしたから。(彼も下手なシンガーではないと思うが。)

 なんでも、常にベースを弾いてねーと右手指の皮が薄くなり、生でライブを観ると聴けるゴツゴツした音が出なくなるスティーヴ・ハリスが見た目も演奏も衰えてねーのもたまげますが、ヴォーカルのブルース・ディッキンソンも尋常じゃねーですね。
二人とも孫がいてもおかしくねー歳ですが。
特にブルース・ディッキンソンがおとろしいです。
彼、1990年代前半より体が締まってますし、当時、人気曲であるAces Highを何故かセットリストから外してあるのは「もうあのキーは出ないからライブでやらない」なんて言ってましたが、現在は復活してますから。キー変えねーで。
まあ、彼はモンスター・バンドのフロントマンであると同時にパイロットでもあるんで、日々鍛錬してねーと現役じゃいられねーんでしょーねぇ。やっぱ(真の意味で)プロは凄いわ。
ドキュメンタリー映画『フライト666』は、彼がバンドが所有している航空機を操縦して世界中をツアーする裏側と各国での演奏が見られる内容です。(日本公開版のみ日本公演も挿入してある。)
メンバーとクルーが座るとこだけシートを残し、あとは機材を積み込むために改造したもんだそーです。

 メタル・ミュージシャンに多いイメージがありますが、戦車や戦闘機が「そのフォルムが美しい」っつー理由で好きなしとがいます。
スティーヴ・ハリスは戦闘機オタクとのことで、最新鋭のカッチョエエもんより大昔のが好きみてーで、特に好きなのに零戦もとい紫電改を挙げてた記憶があります。
んで、Aces Highはそれが高じて出来た曲で、確か世界大戦(第一次、第二次含め。)で尋常じゃねー戦績を残したドイツ空軍のエーリッヒ・ハルトマンをモデルにしてたはずです。
フツー、撃墜王と呼ばれるにあたいする戦績の倍近い数だったはずです。
ライブだと、この曲の前にウィンストン・チャーチルの演説が流れてから始まるんですが、こりがカッチョエエ。
唐突に始まるスタジオ版だとなんも思わねえイントロも、チャーチルの演説で「うぉぉ、きたきたきた!...。だあぁっ!たまらん!」っつー。
んなわけで、『フライト666』からAces Highを観てみましょーか。
しかし、他国だと色んな人種が混在してますが、ここまでインド人すし詰めな光景もあんま見られねーですね。

<Aces High - Iron Maiden(Live2008,India)>



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憧れのモロッコは遠くにありけり

2011年05月13日 13:30

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、ある程度予想は出来てましたが、福島第一原発の件ですね。
これ、どーすんすかね?
いや、他人事みてーですが、かなりシリアスに受け止めております。
GWが仕事の僕ぁ、昨日今日と休みなんですが、一号基のニュースを起きがけに読んで悪い夢だと思いました。
国内各紙の全文に見受けられる「ここ矛盾しとるがな」っつーっ点と、どーなりゃあんな状態になるかっつーとこは物理に詳しくねーんで知ったかこけねーですが。
ただ、最終学歴が音楽学校の僕でもわかるのは、現状の対策じゃ好転するこたぁなく、政府が海外に頭下げて本件に関するスペシャリスト・チームを結成、政府や東電、諸々の対策チーム以外の専門家が陣頭指揮にあたらなきゃダミだっつーこってす。
今は変わらぬ日常でしょーが、このままの体制だと数年もすりゃ海外から「何故、2011年3月12日に非常事態の警告を出さず隠蔽し続けたのか?」と針のむしろに座らされそーですから。(こっそり小出しされてきた発表を総合すると、3月11日夜の時点でどうにもならない状態だったことが予想される。現に当時の保安院の責任者が事故直後「溶融云々」と記者会見で言った翌日更迭された。)
もうね、一号基のニュースを忘れさせようと「実は爆発前から三号基の放射線量ヤバかったです」と二ヶ月前に隠蔽してたことを発表しとるのがアホかと。
まあ、僕ら市井の人間の知らねぇとこでアメリカを始め諸外国から「こうしろああしろ!」と圧力がかかってるかもしらんですが。

 昨日の海外のトップニュースはスペインにおける地震でしたが、昼過ぎにアメリカでも福島第一原発のニュースが報道されました。
これに対し、「どこかに穴が空いていて燃料が流れ落ちたのだろう」「イラク戦争における劣化ウラン弾の影響下で生まれた赤ん坊を見ても平然としていられるか?」といった雑感を寄せていた読者っつーか閲覧者がいまして、一瞬日本人かと思いましたが、記述がネイティヴな印象を受けたんで、日本との温度差になんだかなぁ、と思いました。
楽観しとるわけでもなけりゃ怯えきってるわけでもなく、冷静に受けとめとるつもりですが、徐々に事故当時は隠蔽してたデータを発表するようになりつつ、重大なニュースをちゃちゃっと流し、続報無しっつーのがおとろしいです。
天皇皇后両陛下が、関東から東北まで被災地と避難所の視察を行った事実がメディアよりも事の重大さを物語ってますが。

 僕ぁ、中国に出兵した際に漢詩や古典を独学で読んだ祖父の影響で、漢詩が好きです。
三年前に帰省したおり、先日亡くなった親父に「俺はあと何年生きられると思う?」と聞かれ、杜甫の詩(「七十年生きる人は古くから稀である」と長生きした老人を見て書いたものがある。)を引き合いに出し、予後の悪い食道癌を克服したことは稀なのだから、少なくとも古稀まで生きると答えました。
残念ながら二年足りなかったですが。

 漢詩の中でも李白が最も好きな詩人で、まあ、知名度もありますが、「金があるならそれで酒を買い足そう。なあに、俺に天命があるなら金ごときはいずれ巡ってくるだろう」っつー剛胆なとこに共鳴できるからです。
反面、女性の心情を綴った詩も書ける天才でしたが。
よく書きますが、なんで中国はああなっちまったんすかね?最近も著名な芸術家を「反体制である」っつー名目で拘束したりしてますが。

 僕ぁ金に執着心が薄いっつーか信用してねー面があるんで、「なんかありゃ大金が舞い込んでくるかも知れない。そしたら憧れの旅に出よう」とずっと思ってました。
憧れの旅っつーのはモロッコなんですが、東南アジアに旅行に行くよーに格安チケットなんかねーですから。
十年以上前に計画した際、確かフランスまで行ってそっから北アフリカ入りしなきゃ行けなかった記憶があります。
んで、映画にもなった『シェルタリング・スカイ』の作者ポール・ボウルズみてーに家持って一生住める余裕なんかねーでしょーから、野垂れ死に旅行として計画しとりました。
モロッコ、特にタンジェ(タンジール)への憧れが増したのは、長らく滞在しとった友人から「あの街はインドやネパール以上のいかがわしさがある。ハンクくんみてえな奴にぴったりだ」と言われたことからですが。

 モロッコに言ったらジャジューカ村の儀式を見て、ベルベル人に会いに行こうと思っとりました。
ベルベル人は、アフリカンに分類されるんでしょーが、古代から度重なる侵略に敗れた末追いやられ、北アフリカから中東を中心に分布しとりるからだと思います。
ただ、アジアンの血は中東のものらしいですが顔つきが東南アジア、特に日本人に近いしとも多い印象を受けます。
まあ、僕が「無国籍な顔つき。中東行っても日本人に思われないかも知れない」とよく言われるから、そー思うのかもしらんですが。

 北アフリカの情勢に詳しい知人によると、ここ十年で近隣諸国から入り込んだ窃盗団やテロリストのせいで治安がかなり悪くなっているらしいです。
現に先日、モロッコの観光地の一つである都市マラケシュで無差別テロがありましたしね。
結局、邦人の被害者はおりませんでしたが、当初は四人の邦人も死亡か?っつー錯綜があり日本でも報じられたんでご存知のしともいると思います。
ビン・ラディンの件もあり、金があってもしばらく様子みねーと野垂れ死ぬこともできやしねーっつー。
「さあ、今日は映画『デューン』のロケ地になった砂漠に行くからな!」と言ったバスの運ちゃんがテロリストでボカン!っつったらギャグです。

 お話戻して、「メルトダウンか?」から「メルトダウンしてます」と報じられ、政府は「メルトダウンしていても近隣住民の健康に影響はない」と声明を出しました。相変わらず狂ってます。
多感な時期に冷戦による核兵器のニュースやチェルノブイリのニュースを見たからか、「近隣だけじゃなく、日本を含む東南アジアもヤバいんじゃねえのか?」と思う世代の僕です。
これから先どーなるか無学な僕にゃわからんですが、特定疾患ながら父方の認知症だった亡き祖母の世話をし、抗癌剤の影響で歩くこともできなくなった亡き親父の面倒を辛抱強くみてきたお袋どんを世話してこーと思います。
苦労に苦労を重ねてきたお袋どんを見捨てて「放射能おっかねえ!」とトンズラこくほどバカじゃねーです。
親父んときに思ったんですが、近親者の最期を看取れるのと看取れねーのとじゃ、後から湧いてくる感情が異なりますから。

 ケッコー前ですが「なんだよ、ガッカリしたよ」っつーCDにヒンディ・ザーラの『Handmade』(日本盤は『ビューティフル・タンゴ』の邦題でジャケットが異なる。)があります。
彼女はモロッコ生まれでフランス育ちのベルベル人です。
Hindi Zahra
なので、当初はエキゾチックな曲を期待したんですが、ベリーダンスを思わせる一部の曲を除いては殆どアメリカのアーシーなポップアルバムです。
全曲フランス語だったらまた印象も変わったんでしょーが。
んで、久しぶりに聴いたらですね、いいんすよ、これが。
職場やらじゃニコニコしつつネガティヴな毎日だからか、もの悲しげなタイトル・トラックが自然と入ってくるんです。
んなわけで、PV観てみましょーか。

<Hindi Zahra - Beautiful tango >



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Does Humor Belong In Music?2

2011年03月09日 21:36

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、体質によっては副作用にて肝臓に負担がかかって黄疸も出るそーなんで、かなり強いとは思ってますが、先日処方された抗生剤で副鼻腔炎による頭痛は快方にむかっとります。
まあ、毎朝頭くらくらしてたり、前夜の記憶が飛んでますけど。(酒飲むからだよ。)
かように相変わらずしみったれた生活をおくっております。
それ故、毎度「いやー、ショービズって怖いな」と思ったり書いたりしてます。

 ピーター・フランプトン。
彼の名前を聞いて「はい!知ってます!」っつーしとは、リアル・タイム世代か、フュージョン系のギター弾くしとです。
もしくは、僕みてーに1960~1970年代のロックが好きな音キチですね。
Peter Frampton01
まあ、平成生まれから見ると、沢田研二の「勝手にしやがれ」のステージングがキモイらしいですから、昭和生まれの僕からすると彼の「少女漫画のロック・スター」っつー風貌も「なに、どこの芸人?」と思うかもしらんです。
が、彼は日本において(海外でもそうだと思うが。)ギターの腕前よりルックスと甘いヒット曲で人気を博したよーです。
あ、一応断っときますけど、「大したギタリストじゃない」とは思ってねーです。
「背伸びしないで曲に合ったギター弾けばいいのに」ってタイプです。
彼が元スモール・フェイセズのスティーヴ・マリオットと結成したハンブル・パイが顕著なんですが、「大人びたギターじゃなく、もっとロックしようよ」っつー。スティーヴ・マリオットの歌が歌だけに。

 どこまでホントか知らねーですが、ピーター・フランプトンはプロになってからそのルックスばかりに注目されることに嫌気がさしてたそーです。
んで、スモール・フェイセズ内でうまくいってなかったスティーヴ・マリオットに声かけして出来たのがハンブル・パイ。
ただ、上述のよーに、ハードなR&Bちっくに歌うマリオットと折り合いが付かなくなり、1972年に脱退、ソロ活動に移行します。

 ソロになったはええですが、もし本人の「アイドルとして見ないでくれ」がホントなら、やっぱレコード会社は彼のルックスで売りたかったよーで、いずれもそーいったジャケットや曲が多いです。
んで、コンスタントにライブ活動をして各アルバムのセールスを上げ、なんと、ライブ盤ながら『フランプトン・カムズ・アライブ』が一千万枚を超える大ヒットにいたりました。
1970年代のミュージシャンはいずれもライブが素晴らしいことが特徴ですが、ライブ盤が最大ヒットになったミュージシャンは彼くれーじゃねーでしょーか?
が、女性ファンを意識した路線はその後も続き、翌年1977年に『アイム・イン・ユー』を発表。
Peter Frampton

アルバム自体の出来は「ちょっと一休み?」ですが、タイトル・トラックがヒットしました。
これを受けて、フランク・ザッパがI Have Been In Youっつー名曲を完成させます。

 I Have Been In You初出は、1977年に行われた恒例のハロウィンにおけるライブを収録、主体にした映画『ベイビー・スネイクス』です。
フランク・ザッパは観衆に問いかけます。

「なあ、なんでみんな”愛”について歌うんだ?それ以前に愛ってなんだ?」

と、当時のヒット曲のお約束「愛がテーマ」について疑問を投げかけ、おどけた声で言います。

「アイム・イン・ユ~!」

そーです。ショービズで痛い目に遭ってきたザッパは、本質を見抜いていたかもしらんです。
ピーター・フランプトンより、彼をそーやって売り出した風潮に対して。
で、「もし、女性ファンが美貌のロック・スターを一夜を共にしたら?」と仮定した設定にて、アレンジが完成しとらんヴァージョンを披露します。
映画『ベイビー・スネイクス』だとイマイチですが、完成版が収録された『シーク・ヤブーティ』では「歌詞はエロいけど良い曲だなぁ」と思わせます。
sheik_yerbouti.jpg

 フランク・ザッパが、ピーター・フランプトンのみを笑いの対象にしたとは僕ぁ思えません。
何故なら、『シーク・ヤブーティ』発表前にフランプトンは交通事故に遭ったり、驚異の売り上げを誇りつつ、印税やらを関係者に搾取されて1980年代に入ってからは忘れられた存在になったからです。
ただし、全面的にフランプトンを養護できねーです。
だって、若さ故の無知かもしらんですが、レコード会社のマーケティングで大ヒットしたことは否定しよーがねーですから。
よく「売れた奴を茶化すのは売れない奴の妬み」と、音楽作品じゃなく日常用品と同等に語るしとがいますが、一千万枚以上売ったアーティストをコケにするだけで勇気がいるのに、優れた曲を作曲・アレンジしたフランク・ザッパは、やはりとんでもねーしとだと思います。

 既に忘れられた存在だったピーター・フランプトンは、まあ、リチャード・クレイダーマンなんかもそーですが、青年期は美少年で、中年期は見る影もねーっつー状態でしたが、同じ学校の先輩にあたるデイヴィッド・ボウイのアルバムに参加したことをきっかけに、メイン・ストリームに帰ってきました。
特に、不遇の時期が長かったからか、今世紀にはグラミー賞のギター・アルバム部門の常連であるラリー・カールトンとバッティングしつつ、見事受賞したっつー経歴もあります。
(先日、ラリー・カールトンと松本孝弘のコラボレーション・アルバムがグラミー賞を受賞したが、ラリー・カールトンがどれだけ経歴があり、影響を与えたギタリストか知られておらず愕然とした。)

 こりはあくまで世代の問題です。
1970年代にフェイドアウトしたギタリストならともかく、1980年代後期に親交のあったデイヴィッド・ボウイの作品に参加し、1990年代以降は活発に活動を行い、21世紀に円熟した演奏で再び「たまげたなぁ」と思わせるっつーのはちょっとできねーと思います。
もし、フランク・ザッパが存命で、今世紀に発表した彼の作品を聴いたらなんとコメントするか?っつー。
まあ、ザッパも存命なら、一筋縄じゃいかねーギター・アルバム発表してそーですが。
<Frank Zappa - I Have Been in You >



<Peter Frampton - I'm In You>



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