2009年10月30日 14:23
こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、先日、シド・バレットについて触れたせいで(何でも人のせいにする。)、1967年ロックの旅をしております。
1967年ってポップ・ミュージックで大事件が起こったため、日本だけかもしれんですが「誰それ?」っつーミュージシャンやバンドが名作を発表したのに、それらはマニアックな作品として語り継がれております。
大事件っつーのは、前年にイギリスに襲来したジミ・ヘンドリクスがアルバム・デビューしたことです。1967年発表のロック・アルバムで真っ先に思い浮かぶのが『アー・ユー・エクスペリエンスト?』ですから。
んで、ライブ・パフォーマンスもあって、多くのバンドは大音量で演奏したり、彼のよーな音や機材を真似るよーになったんで、ジャンル別け不能状態だったシーンに与えた悪しき面とも思えます。
1967年発表の作品で「名作・佳作でしょう」と思うのをいくつか挙げてみてーと思います。
・『ドアーズ』/ドアーズ
・『アブソリュートリー・フリー』/フランク・ザッパ
・『夜明けの口笛吹き』/ピンク・フロイド
・『シュールレアティック・ピロウ』/ジェファーソン・エアプレイン
・『デイヴィッド・ボウイ』/デイヴィッド・ボウイ
・『カラフル・クリーム』/クリーム
・『ザ・グレイトフル・デッド』/グレイトフル・デッド
・『フォーエバー・チェンジ』/ラヴ
etc...
ロック・ファンなら知ってて聴いててとーぜんと言われるかもしれねーですが、ロックっつーよりフォーク寄りの音を信条としてたバンドも多く、この年発表よりも後に発表された作品のが有名だったりします。
フランク・ザッパは前年発表の『フリーク・アウト!』の方が評価が高いよーに思えますが、ザッパ本人が「ジェファーソン・エアプレインら同時期にデビューした奴らの契約金の高さに倒れそうになったものだ」なんて語っているよーに、低予算で製作された手前、音がスカスカです。(ザッパは借金で中古スタジオを購入し、毎日14時間、ミックス・ダウンの仕事を請け負って返済していたほどで、故に音響面の拘りが強い。)
デイヴィッド・ボウイも『スペース・オーディティ』がデビュー作と思われがちですが、この年がデビューだったり。全く売れなかったそーですが、後の『ハンキー・ドリー』あたりを予感させる曲が結構あります。
ラヴは日本じゃ知名度がすげー低いんじゃねーかと思います。ラヴっつーより中心人物のアーサー・リーの名前を出した方が「ああ、あの」とわかりやすいという。
バーズのライブにアーサー・リーが衝撃を受けて結成したラヴは、LAのウィスキー・ア・ゴーゴーの常連になり、エレクトラ・レコードと契約して同時期にウィスキー・ア・ゴーゴーを拠点にしてたバンドの憧れの的だったみてーです。ドアーズなんかがそうで、そのドアーズもラヴが契約した直後にエレクトラに契約を持ちかけられましたが。
どっちかっつーと、録音設備や担当したプロデューサーから考えるとドアーズの方を強く売りだそうとしてたと思います。
ドアーズはジャニス・ジョプリンの『パール』なんかでも知られるポール・ロスチャイルドでしたが、ラヴはロスチャイルドの下でエンジニアにあたってたブルース・ボトニックが担当だったみてーですんで。
でも、『フォーエバー・チェンジ』は当初、ニール・ヤングがプロデュースをつとめる予定だったそうで、彼らにかける期待も非常に高かったと思います。実際、フォーク・ロックですが『フォーエバー・チェンジ』は捨て曲無しっつーくれーの傑作です。
『フォーエバー・チェンジ』と同年に『ダ・カーポ』も発表しとりまして、『フォーエバー・チェンジ』での成長っぷりから、その前にリリースしたこともあり評価はイマイチです。
が、アルバム単位じゃそーかもしれねーですが、彼らが唯一シングル・ヒットさせた7&7 Isが収録されとります。
唯一の大ヒットになったのは、『フォーエバー・チェンジ』発表後にアーサー・リーのヘロイン中毒がひどくなり、まともに活動できなくなったからだと思います。
んで、7&7 Isですが、ドアーズのBreak On Through(To The Otherside)と並んでパンキッシュな曲の原点じゃねーでしょーか。
いや、僕も『フォーエバー・チェンジ』のイメージしかなかったんで、初めて聴いたときはたまげました。
スリー・コードを基本に、凶暴に、吐き捨てるようなアーサー・リーの歌、突進力のある曲調と、今聴いても爽快です。
ジミ・ヘンドリクスがまだアルバート・コリンズに師事したりしてた頃から親交があったからか、「アコギ版ジミ・ヘンドリクス」と呼ばれることもありますが。(確か、アーサー・リー名義のアルバムでジミ・ヘンドリクスが参加しているのがあった記憶が。題名失念。)
最近、ラヴの未発表音源集が発表されたよーですが、アーサー・リー亡き今、それに付随したツアーとかはやらんでしょーし、やっても「どーなのよ」ってもんですが。
下にリンクした映像は今世紀に入ってからのもんですが、年齢を感じさせない気迫ながら、白血病であっけなく他界しちゃったんですよね。
7&7 Is/Arthur Lee with Love(Live)
あー、先日、シド・バレットについて触れたせいで(何でも人のせいにする。)、1967年ロックの旅をしております。
1967年ってポップ・ミュージックで大事件が起こったため、日本だけかもしれんですが「誰それ?」っつーミュージシャンやバンドが名作を発表したのに、それらはマニアックな作品として語り継がれております。
大事件っつーのは、前年にイギリスに襲来したジミ・ヘンドリクスがアルバム・デビューしたことです。1967年発表のロック・アルバムで真っ先に思い浮かぶのが『アー・ユー・エクスペリエンスト?』ですから。
んで、ライブ・パフォーマンスもあって、多くのバンドは大音量で演奏したり、彼のよーな音や機材を真似るよーになったんで、ジャンル別け不能状態だったシーンに与えた悪しき面とも思えます。
1967年発表の作品で「名作・佳作でしょう」と思うのをいくつか挙げてみてーと思います。
・『ドアーズ』/ドアーズ
・『アブソリュートリー・フリー』/フランク・ザッパ
・『夜明けの口笛吹き』/ピンク・フロイド
・『シュールレアティック・ピロウ』/ジェファーソン・エアプレイン
・『デイヴィッド・ボウイ』/デイヴィッド・ボウイ
・『カラフル・クリーム』/クリーム
・『ザ・グレイトフル・デッド』/グレイトフル・デッド
・『フォーエバー・チェンジ』/ラヴ
etc...
ロック・ファンなら知ってて聴いててとーぜんと言われるかもしれねーですが、ロックっつーよりフォーク寄りの音を信条としてたバンドも多く、この年発表よりも後に発表された作品のが有名だったりします。
フランク・ザッパは前年発表の『フリーク・アウト!』の方が評価が高いよーに思えますが、ザッパ本人が「ジェファーソン・エアプレインら同時期にデビューした奴らの契約金の高さに倒れそうになったものだ」なんて語っているよーに、低予算で製作された手前、音がスカスカです。(ザッパは借金で中古スタジオを購入し、毎日14時間、ミックス・ダウンの仕事を請け負って返済していたほどで、故に音響面の拘りが強い。)
デイヴィッド・ボウイも『スペース・オーディティ』がデビュー作と思われがちですが、この年がデビューだったり。全く売れなかったそーですが、後の『ハンキー・ドリー』あたりを予感させる曲が結構あります。
ラヴは日本じゃ知名度がすげー低いんじゃねーかと思います。ラヴっつーより中心人物のアーサー・リーの名前を出した方が「ああ、あの」とわかりやすいという。
バーズのライブにアーサー・リーが衝撃を受けて結成したラヴは、LAのウィスキー・ア・ゴーゴーの常連になり、エレクトラ・レコードと契約して同時期にウィスキー・ア・ゴーゴーを拠点にしてたバンドの憧れの的だったみてーです。ドアーズなんかがそうで、そのドアーズもラヴが契約した直後にエレクトラに契約を持ちかけられましたが。
どっちかっつーと、録音設備や担当したプロデューサーから考えるとドアーズの方を強く売りだそうとしてたと思います。
ドアーズはジャニス・ジョプリンの『パール』なんかでも知られるポール・ロスチャイルドでしたが、ラヴはロスチャイルドの下でエンジニアにあたってたブルース・ボトニックが担当だったみてーですんで。
でも、『フォーエバー・チェンジ』は当初、ニール・ヤングがプロデュースをつとめる予定だったそうで、彼らにかける期待も非常に高かったと思います。実際、フォーク・ロックですが『フォーエバー・チェンジ』は捨て曲無しっつーくれーの傑作です。
『フォーエバー・チェンジ』と同年に『ダ・カーポ』も発表しとりまして、『フォーエバー・チェンジ』での成長っぷりから、その前にリリースしたこともあり評価はイマイチです。
が、アルバム単位じゃそーかもしれねーですが、彼らが唯一シングル・ヒットさせた7&7 Isが収録されとります。
唯一の大ヒットになったのは、『フォーエバー・チェンジ』発表後にアーサー・リーのヘロイン中毒がひどくなり、まともに活動できなくなったからだと思います。
んで、7&7 Isですが、ドアーズのBreak On Through(To The Otherside)と並んでパンキッシュな曲の原点じゃねーでしょーか。
いや、僕も『フォーエバー・チェンジ』のイメージしかなかったんで、初めて聴いたときはたまげました。
スリー・コードを基本に、凶暴に、吐き捨てるようなアーサー・リーの歌、突進力のある曲調と、今聴いても爽快です。
ジミ・ヘンドリクスがまだアルバート・コリンズに師事したりしてた頃から親交があったからか、「アコギ版ジミ・ヘンドリクス」と呼ばれることもありますが。(確か、アーサー・リー名義のアルバムでジミ・ヘンドリクスが参加しているのがあった記憶が。題名失念。)
最近、ラヴの未発表音源集が発表されたよーですが、アーサー・リー亡き今、それに付随したツアーとかはやらんでしょーし、やっても「どーなのよ」ってもんですが。
下にリンクした映像は今世紀に入ってからのもんですが、年齢を感じさせない気迫ながら、白血病であっけなく他界しちゃったんですよね。
7&7 Is/Arthur Lee with Love(Live)
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