2010年01月02日 20:55
開けマンしてぇ手マンしてぇ、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、大晦日と元旦。世間様と同じく休みで引きこもって昼間から酒かっくらって、典型的ダミなオトナな行く年来る年してました。
今日から仕事でしたけどね。もうね、世間様が休んでるときに働いてるんで、季節感ねーです。
そんな僕の大晦日と元旦にしたことと雑感です。
大晦日。
風呂掃除して、掃除したのに垢すりしてバスタブを濁らせ、レッツ!お酒でございます。
「くそぉ、毎年”わかってない編集”して放送するの知ってんのに、早くDynamite!!始まんねぇかなぁ」と。
んで、去年は例年よりマシな編集だったんじゃねーですかね。後から試合経過を文章で読んで「これはカットせんでも」と思った川尻対横田の試合とかありましたが。
個人的に「こりゃ凄い」と思ったのが二人いまして、「いい加減、やめてけれ」と思ってたK-1甲子園に出てきた野杁ですね。
小学校の頃から空手を始めた本人は「蹴りが得意」と言っとりましたが、ガードとボクシング・テクニックがとんでもなかったです。変なトレーナーとかにつかなきゃ、すげー選手になると思いました。
もう一人は小見川ですね。PRIDE武士道でデビューしたんですが、あん時は「なんで柔道ベースなのに打撃に拘る?」っつースタイルで、リズム感みてーのに欠けてました。
それ以降オファーされなかったか拒否したのか試合を見てなかったです。
ほいだら、デビュー時と同じスタイルでして、これが見事に成長しとりまして、高谷相手に打ち勝っちゃったっつー。石の上にも三年ですね。その根性を見習いたいと思いました。
あと、裏MVPですが、解説の須藤元気が「いいのか、そこまで言って」っつー発言を連発してました。
過去も「いや、おもろいけど、干されちゃうよ」っつー発言が多々ありましたが、興行における目先の利権に選手たちが振り回されてると思われることを遠回しに言ったりしてました。
言い方が毒の効いたジョークっぽかったんで、注意されても「いや、うっかりしちゃいまして」と、ヒョイッってな具合にかわしそうですが。
これは、須藤と同じくインテリな面もある郷野も試合後のインタビューで言ってましたね。
「偉い人たちが利権とかに目が眩んでると、昔のような熱気は帰ってこない。誰が偉い人なのか僕にはわからないですけど」みたいなことを。
格闘家っつーのはやんちゃな奴ゆえ志す面もあるんですが、やんちゃでトッポイ反面、繊細でインテリな選手も多いです。
UFCと契約してからは読まなくなりましたが、郷野はブログを読む限り文才あります。読ませる文章を書きます。
なので、試合より、今回の興行について語った試合後インタビューは興味深いです。
毎年のことですが、TBSはまた大晦日にやってくれました。
青木にはガッカリです。
魔裟斗の試合が終わって「えー!?青木の試合もカットなの?」と思ってたら、余った放送時間で放映されました。
青木の「こんな展開もあるの?」とか極めの強さには過去に何度も驚かされましたが、試合自体は良かったです。
相性なのか、青木のレベルが高いのか、廣田は寝かされてから赤子同然でした。
んで、完全に廣田の動きを封じて腕を極めにいったんですが、パコーン!という音が聞こえまして、廣田の腕が折れて向いちゃいけない方向を向いてました。
僕ぁ、過去の青木の試合で極めに入ったらどんだけかっつーの知っててタップしない廣田も大怪我した自業自得さもあると思いますが、セコンドがタオルを投入しなかったのが疑問です。
レフェリングに関しては桜庭対グレイシー一族の過去もあるんでなんとも言えませんが。「極まっててもパスできた」とかっつーいちゃもんですね。
ただ、試合後の青木のパフォーマンスと試合後インタビューがイカン、と。
相手を侮辱しただけじゃなく、インタビューでも「アクシデントじゃない。故意に折りにいった」という内容でした。
開催前からごちゃごちゃしてて、各選手がイライラしてるっつーニュースが配信されてましたが、ぶちキレる相手は対戦相手じゃなく、もっと違う奴に対してなんじゃないか?と。
インタビューだって「タップしないし、タオルも投入されなかったから折れちゃった。格闘技だし、僕はグラップラーだから仕方ないことだと思います」とか言ってたら印象変わったのに。
んで、それを散々煽っといた魔裟斗の引退試合の後に試合後のパフォーマンスも含めて放送しちゃうTBSは相変わらずだな、と。
元旦。
『網走番外地~北海編~』と『三国志』をDVDで見ました。
えー、まず『網走番外地~北海編~』ですが、ツボでした。ウハハ!
名作西部劇のオマージュなんですが、馬車の代わりにポンコツのトラックで極寒の岬を目指すっつー内容です。
ただ、石井輝男って監督は僕の「いやー、映画っていいですねぇ」をチクチクしてきていいです。
「自分がしたことの代償はしっかり払わなきゃならない」っつーのがテーマの一つなんですが、代償として網走刑務所での仲間のカミさんを手込めにした組長に小指を詰めるよーに迫るシーンで、怯える組長に高倉健がくしゃみしたら、びっくりして組長が指詰めちゃうってお笑いです。んで、高倉健がそれを箸で摘んで外に捨てたら鶏が食っちゃうっつー。シュールです。
大原麗子も重要な脇役として登場してましたが、僕ぁ『網走番外地~南海の対決~』のがチャーミングなのにどこか艶っぽくて好きです。
僕の世代だと大物女優になってからしか知らんかったですが、「可愛えぇなぁ」と。
『三国志』は「金のかかった大河ドラマ」っつーか「大河ドラマもこんくらいやれよ」っつー、中庸な作品でした。
槍や剣を使った舞踏のごとき格闘術は、相変わらず「美しいねぇ」と思うんですが、見せ場でスロウモーションの千本ノックはどーかと。
スロウモーションで見せるのはサム・ペキンバーが僕にとって三つ子の魂になってんで、うんざりです。
ただ、原題が「Resurrection Of Dragon」でして、いくらなんでも『三国志』っつー邦題はねーだろっつー。
日本じゃゲームや漫画で人気の趙雲子龍が香港映画で珍しく主役ですが、元は劉備玄徳の忠実な配下の一人を、田舎から出てきた志願兵っつー設定にしてるとこは面白いですね。
んで、ストーリーは置いといて、テーマが「名声は得られたが、家庭をもつといったささやかな夢が叶えられない」とか「こうすれば平和な世が訪れる」という想いが儚いことだっつーのが見所だと思いました。更に、いかなる傑物であっても、その生涯となし得たことは広大な歴史の中にとっては些細な出来事でしかないっつーもんがあってよかったです。
ありがちな三国志物の映画だと、窮地に陥ると諸葛亮孔明の神算で「もう、勝ち目はない...なんと、ここで援軍!孔明の策だ!」っつー流れなんで、それがない現実的な脚本はええです。
あと、気になって調べたら、『少林寺 三十六房』がDVD化されてました。
ずっと前、「また見たいけどこんな事情が」と記事にした直後にDVDになってたようです。僕が聞いた経緯は嘘だったんでしょーか?
とはいえ、日本での配給元はキングレコードとのこと。
やるなぁ、キングレコード。
キングレコードは侮れんです。何故か日本で人気のサイケ・フリージャズなドイツのバンド、グルグルをCD化したこともあります。
なんでも、マスター・テープが存在せず、アナログ盤をデジタル化した、所謂「盤起こし」としてでしたが、それでさえ実現するのに十年の時を費やしたとライナー・ノーツにあります。
三回くらい再発されてますが、この手のメディア化はあるうちに買っとかないと二度と手にすることができねーんで、買っとこーかと。現にグルグルの代表作はここ数年廃盤のままの記憶がありますし。
あー、大晦日と元旦。世間様と同じく休みで引きこもって昼間から酒かっくらって、典型的ダミなオトナな行く年来る年してました。
今日から仕事でしたけどね。もうね、世間様が休んでるときに働いてるんで、季節感ねーです。
そんな僕の大晦日と元旦にしたことと雑感です。
大晦日。
風呂掃除して、掃除したのに垢すりしてバスタブを濁らせ、レッツ!お酒でございます。
「くそぉ、毎年”わかってない編集”して放送するの知ってんのに、早くDynamite!!始まんねぇかなぁ」と。
んで、去年は例年よりマシな編集だったんじゃねーですかね。後から試合経過を文章で読んで「これはカットせんでも」と思った川尻対横田の試合とかありましたが。
個人的に「こりゃ凄い」と思ったのが二人いまして、「いい加減、やめてけれ」と思ってたK-1甲子園に出てきた野杁ですね。
小学校の頃から空手を始めた本人は「蹴りが得意」と言っとりましたが、ガードとボクシング・テクニックがとんでもなかったです。変なトレーナーとかにつかなきゃ、すげー選手になると思いました。
もう一人は小見川ですね。PRIDE武士道でデビューしたんですが、あん時は「なんで柔道ベースなのに打撃に拘る?」っつースタイルで、リズム感みてーのに欠けてました。
それ以降オファーされなかったか拒否したのか試合を見てなかったです。
ほいだら、デビュー時と同じスタイルでして、これが見事に成長しとりまして、高谷相手に打ち勝っちゃったっつー。石の上にも三年ですね。その根性を見習いたいと思いました。
あと、裏MVPですが、解説の須藤元気が「いいのか、そこまで言って」っつー発言を連発してました。
過去も「いや、おもろいけど、干されちゃうよ」っつー発言が多々ありましたが、興行における目先の利権に選手たちが振り回されてると思われることを遠回しに言ったりしてました。
言い方が毒の効いたジョークっぽかったんで、注意されても「いや、うっかりしちゃいまして」と、ヒョイッってな具合にかわしそうですが。
これは、須藤と同じくインテリな面もある郷野も試合後のインタビューで言ってましたね。
「偉い人たちが利権とかに目が眩んでると、昔のような熱気は帰ってこない。誰が偉い人なのか僕にはわからないですけど」みたいなことを。
格闘家っつーのはやんちゃな奴ゆえ志す面もあるんですが、やんちゃでトッポイ反面、繊細でインテリな選手も多いです。
UFCと契約してからは読まなくなりましたが、郷野はブログを読む限り文才あります。読ませる文章を書きます。
なので、試合より、今回の興行について語った試合後インタビューは興味深いです。
毎年のことですが、TBSはまた大晦日にやってくれました。
青木にはガッカリです。
魔裟斗の試合が終わって「えー!?青木の試合もカットなの?」と思ってたら、余った放送時間で放映されました。
青木の「こんな展開もあるの?」とか極めの強さには過去に何度も驚かされましたが、試合自体は良かったです。
相性なのか、青木のレベルが高いのか、廣田は寝かされてから赤子同然でした。
んで、完全に廣田の動きを封じて腕を極めにいったんですが、パコーン!という音が聞こえまして、廣田の腕が折れて向いちゃいけない方向を向いてました。
僕ぁ、過去の青木の試合で極めに入ったらどんだけかっつーの知っててタップしない廣田も大怪我した自業自得さもあると思いますが、セコンドがタオルを投入しなかったのが疑問です。
レフェリングに関しては桜庭対グレイシー一族の過去もあるんでなんとも言えませんが。「極まっててもパスできた」とかっつーいちゃもんですね。
ただ、試合後の青木のパフォーマンスと試合後インタビューがイカン、と。
相手を侮辱しただけじゃなく、インタビューでも「アクシデントじゃない。故意に折りにいった」という内容でした。
開催前からごちゃごちゃしてて、各選手がイライラしてるっつーニュースが配信されてましたが、ぶちキレる相手は対戦相手じゃなく、もっと違う奴に対してなんじゃないか?と。
インタビューだって「タップしないし、タオルも投入されなかったから折れちゃった。格闘技だし、僕はグラップラーだから仕方ないことだと思います」とか言ってたら印象変わったのに。
んで、それを散々煽っといた魔裟斗の引退試合の後に試合後のパフォーマンスも含めて放送しちゃうTBSは相変わらずだな、と。
元旦。
『網走番外地~北海編~』と『三国志』をDVDで見ました。
えー、まず『網走番外地~北海編~』ですが、ツボでした。ウハハ!
名作西部劇のオマージュなんですが、馬車の代わりにポンコツのトラックで極寒の岬を目指すっつー内容です。
ただ、石井輝男って監督は僕の「いやー、映画っていいですねぇ」をチクチクしてきていいです。
「自分がしたことの代償はしっかり払わなきゃならない」っつーのがテーマの一つなんですが、代償として網走刑務所での仲間のカミさんを手込めにした組長に小指を詰めるよーに迫るシーンで、怯える組長に高倉健がくしゃみしたら、びっくりして組長が指詰めちゃうってお笑いです。んで、高倉健がそれを箸で摘んで外に捨てたら鶏が食っちゃうっつー。シュールです。
大原麗子も重要な脇役として登場してましたが、僕ぁ『網走番外地~南海の対決~』のがチャーミングなのにどこか艶っぽくて好きです。
僕の世代だと大物女優になってからしか知らんかったですが、「可愛えぇなぁ」と。
『三国志』は「金のかかった大河ドラマ」っつーか「大河ドラマもこんくらいやれよ」っつー、中庸な作品でした。
槍や剣を使った舞踏のごとき格闘術は、相変わらず「美しいねぇ」と思うんですが、見せ場でスロウモーションの千本ノックはどーかと。
スロウモーションで見せるのはサム・ペキンバーが僕にとって三つ子の魂になってんで、うんざりです。
ただ、原題が「Resurrection Of Dragon」でして、いくらなんでも『三国志』っつー邦題はねーだろっつー。
日本じゃゲームや漫画で人気の趙雲子龍が香港映画で珍しく主役ですが、元は劉備玄徳の忠実な配下の一人を、田舎から出てきた志願兵っつー設定にしてるとこは面白いですね。
んで、ストーリーは置いといて、テーマが「名声は得られたが、家庭をもつといったささやかな夢が叶えられない」とか「こうすれば平和な世が訪れる」という想いが儚いことだっつーのが見所だと思いました。更に、いかなる傑物であっても、その生涯となし得たことは広大な歴史の中にとっては些細な出来事でしかないっつーもんがあってよかったです。
ありがちな三国志物の映画だと、窮地に陥ると諸葛亮孔明の神算で「もう、勝ち目はない...なんと、ここで援軍!孔明の策だ!」っつー流れなんで、それがない現実的な脚本はええです。
あと、気になって調べたら、『少林寺 三十六房』がDVD化されてました。
ずっと前、「また見たいけどこんな事情が」と記事にした直後にDVDになってたようです。僕が聞いた経緯は嘘だったんでしょーか?
とはいえ、日本での配給元はキングレコードとのこと。
やるなぁ、キングレコード。
キングレコードは侮れんです。何故か日本で人気のサイケ・フリージャズなドイツのバンド、グルグルをCD化したこともあります。
なんでも、マスター・テープが存在せず、アナログ盤をデジタル化した、所謂「盤起こし」としてでしたが、それでさえ実現するのに十年の時を費やしたとライナー・ノーツにあります。
三回くらい再発されてますが、この手のメディア化はあるうちに買っとかないと二度と手にすることができねーんで、買っとこーかと。現にグルグルの代表作はここ数年廃盤のままの記憶がありますし。
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