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文章と映像

2010年01月03日 19:53

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。

あー、近所のTSUTAYAの「3作以上で旧作100円」は魅力的でして、貧乏性な、いや、ビンボーな僕ぁ見たい映画一作でも「ちょっと気になるな」っつーので数稼いで借りて見てます。

「こんなとこに何故?しかもマニヤックな作品ばっかじゃん」っつー、昔通ってた店みてーな品揃えならカゴにてんこ盛りで借りてんですが。

因みに、その店は僕が初めて書いた短編小説のワン・シーンのヒントになってます。

元が見つからないんで、リライトしてみます。





 大型連休に楽しみましょうなんて言うが、楽しみましょうな所に行ってみろ。どこもかしこも人、人、人。

便所なんて酷いもんだ。誰がやったか糞まみれの床、我慢できなかったのか糞を包んだブリーフが置かれている。ドアノブに糞が塗りたくられていることだってある。

糞が糞にまみれるのはまっぴらごめんだ。俺はレンタル・ビデオ店へ物色しに行くことにした。

 店内も人、人、人だった。カップルもいれば親子連れもいる。

俺は気になる作品を手に取り、傑作か駄作か予想する。後ろから子供の声が聞こえてくる。

「ママ、ヤマト!ヤマト!」

『宇宙戦艦ヤマト』か。しぶいガキだ。

「ヤマト!ヤマト!」

「たっくん、こっちのが面白いからね」

「ヤマト!ヤマト!」

「ダメ!これよ!」

振り返ると母親が手にしていたものはディズニーの『美女と野獣』だった。

なあ、ママ、アンタの顔も中々の野獣だぞ。

「ママ!ママ!ママ!」





懐かしい。十三年前の出来事がヒントになったくだりです。

で、これを思い出したのが、北野武の『監督・ばんざい!』を見たからです。

えー、ジャン・リュック・ゴダールは「原作を映像化して傑作するためには、原作は名作であってはいけない。ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーのように、そこそこの作品でなければならない」みてーなこと言ってました。

『監督・ばんざい!』の脚本は不朽の名作を原作にしたもんじゃねーですが、試みは面白いと思いました。

「もう、バイオレンス物は撮らない」と宣言した監督が試行錯誤して色んなジャンルを撮ってみたっつーもんですが、こーゆーのはやっぱ文章でこそだな、と。映画ファンを自称するしとが見たら「何が世界の北野だよ」と思うかもしらんですが、この発想や世界観を「こりゃ傑作!」と映像化できるしといるんですかねぇ、と僕ぁ思います。

ひじょーに難しいとっから切り込んでるなぁ、と。



 お話変わって、うっかり借りてしまった某邦画に「役者の演技はV&Rプランニングが昔やってた映画仕立てのAVか?」と思いましたが、昔の作品は昨今の洋画より面白いのが多いですね。

いや、ジャンクな楽しみ方じゃなく、純粋に。『八甲田山』とか『飢餓海峡』とか。予算も技術も現在よりはるかに劣ってるはずなんですが「映画館で見たいなぁ」と。

なんで、あーゆー魅力的な作品が邦画になくなっちったんですかね。まあ、映画ファンじゃねー僕にすりゃ洋画も似たよーなもんですけど。

僕、『ゴッドファーザー』見て「いやあ、今見てもこの頃のフランシス・コッポラって神がかってるわ」と思う、最近の映画についていけない化石な感性の奴ですから、単に魅力がわからんだけでしょーが。
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