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世界フェチぎ発見~メタルにみるエロ編2~(破綻気味)

2010年09月03日 16:47

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、今回は書く前から記事が破綻するのがテメーでわかってるテーマです。二つの「何故、エロスが混在するのか?」っつー、色んな識者が考察しとるもんが並行しちってるからです。
ま、頭ん中自体が破綻寸前なんで。

 えー、メタルっつっても歴史が半世紀に突入するのも見えてきまして、音楽性も多様です。
原点回帰して、僕が今やりてー歪んで重厚なギターが肝なのに、歌メロもキッチリしててポップっつー、メタル原理主義なしとからすると「それはメタルじゃねえから」っつーのもあれば、アルバム一枚聴き終わると疲れるよーな激しく重いのやら、ミクスチャーと呼ばれてたもんの進化形とか色々。
が、「音」じゃなく「カウンター・カルチャー」としてヘヴィ・メタルっつーのの始まりはどっからかっつーと、ブラック・サバスじゃねーでしょーか。

 得てして第一人者っつーのは大成せず、二番煎じが有名になるのが世の中です。
が、ブラック・サバスがメジャー・デビューを飾った際の仕込みは「いやあ、よく思いつきましたなぁ」です。
元々、てか、ブルース・ロックがベースなのはアルバム通して聴くとわかるんですが、そのまんまデビューしちったら、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルとか、当時第一線にいたバンドに負けちゃうわけです。
んで、思いついたのが、ブラック・サバスっつー縁起でもねーバンド名への改名と、デビュー・アルバム発売日を13日の金曜日にし、ジャケットも下のよーに魔女が不気味に佇んでるっつーもんです。
bs.jpg
それだけならまだしも、バンドの歴史として「本来はパブでブルースを演奏していたが、客から罵倒され、店を叩き出された恨みが増幅して悪魔に魂を売った」みてーな嘘八百なふれ込みです。(パブで演奏して稼いでいたことは事実。)
この手の手法が初めてだったこともあり、当時のファンは信じたよーです。
てかね、代表曲であるBlack Sabbathの不穏なイントロと、オジー・オズボーンのヘタウマでねちっこい歌が不気味さを醸しだしとりまして、そら信じちゃうよなっつー。

 この売り出し方は功を奏し、ポップ・ミュージック市場における新たな仕掛けになったと思います。
元々、ロック=荒んだ若者のものっつー認識だったもんを、違った方向へ更に推し進めたっつー。
で、不気味なイメージと重苦しい音から、彼らの曲をオンエアしたDJが「ヘヴィ・メタルだ」と言ったのが始まりだとかどーとか。(同時期にデビューしたアメリカのバンド、ブルー・オイスター・カルトも同様に呼ばれていたという説があるが、現在は彼らをアメリカ版ブラック・サバスとして売りだそうとしたことが発端と言われている。その売り出しは失敗したらしい。)

 はい、本題です。
ブラック・サバスのデビュー作ですが、単に魔女が佇んでるだけなのに、どーもエロいです。
何故か?(あ、破綻タイマーが...。)
キリスト教圏じゃねーのにそー思うのは、恐らくガキの頃からホラー映画観まくってたからじゃねーかと。あと、魔女やらサバトに関するムックも読みましたし。
なんでかっつーと、魔女狩りが行われた際、魔女はその美貌とカリスマ性をもって秘密裏に儀式を行い、所謂乱交パーティーや魔女が素朴な農夫やらを秘術を使って洗脳しちまうと決めつけられたことが影響しとるんじゃねーかと。
んで、何か事件があると「これは魔女の仕業に違いない」と若い娘っこ(中には男もいた。)を拷問にかけたり、白状しねーと素っ裸にして火炙りの刑にするっつースケープゴート的な面があったことも理由の一つかと。
女性を拷問ですから、性的な暴力も行われていたことも想像に難くねーです。
実際、ブラック・サバスから影響を受けたウィッチ・ファインダー・ジェネラルのジャケットは若い娘っこをひん剥いて嬲りものにするっつーエロいもんです。
バンド名は、魔女狩りが盛んだった時期に「魔女狩り将軍」と渾名されたマシュー・ホプキンスからっつーより、ホプキンスの理不尽な所業を映像化した映画からだと思いますが。
wfg.jpg
このバンドですね、長らくCD化されてなくてですね、1990年代に海外で初CD化された際、最近、閉店や品揃えが薄くなったメガ・ストアが五千円近い値で売りやがりました。
今じゃ千円くれーで買えます。んなことばっかやってたからしっぺ返しが来たんだよ、HMV。

 ブラック・サバスが手の込んだ触れ込みでデビューしちったんで、それを真に受けたキリスト教原理主義やカルト教団から脅迫されたことがよくあったそーです。大人の視点で見りゃくだらねー思いつきと気付きそうなもんですが、ガチでイカレた輩には洒落が通じねえよーですな。
で、そういったスキャンダルもネタなわけで、1980年代に入ると本格的なヘヴィ・メタルのブームが起こりまして、ブラック・サバスの手法を有効活用したのがアイアン・メイデンでしょーか。
なんでも、「時代はニュー・ウェイヴだ。髪を切ったらデビューさせてやる」とレコード会社に持ちかけらるも首を縦に振らず、思いついたのがエリザベート・バソリー(バートリーとも。)が愛用していた処刑器具をバンド名にし、パンクとハードロックをミックスしたよーな音で、代表曲のIron Maidenじゃ「俺の部屋には面白いもんんがあるんだ」と娘っこを誘い、拷問にかけよーっつー狂った男が描かれてます。
見てくれは野暮ったいのに、風変わりな曲やエリザベート・バソリーをモチーフにしたのが功を奏して彼らもファンから熱烈な支持を得るに至りました。
同じくエリザベート・バソリーをモチーフにしたバソリーっつーバンドが1984年に登場しましたが、アイアン・メイデンは吸血鬼伝説だけじゃなく、黙示録における「凶獣666」とか、ガキはホラーやSFが好きっっつーのにどんぴしゃなテーマをアルバム毎に描いてきたんで、きっちり地盤を固めましたが。

 アイアン・メイデンがエリザベート・バソリーもとい、彼女が愛用していた処刑器具、鋼鉄の処女をバンド名は曲名に使って成功したからか、後続のバンドで彼女の悪女としての人生を描いたアルバムをリリースしたバンドもいます。
クレイドル・オブ・フィルスがそーでして、『鬼女と野獣』っつータイトルです。
cof.jpg
発表当時の国内版とは異なるジャケットですが、こっちのがエロくてホラーですね。
ヴォーカルの声が「ウキャキャキャキャ!」なんで好き嫌いが別れますが、中々手の込んだ内容です。
僕がエリザベート・バソリーについて知ったのは、澁澤龍彦の世界悪女なんとかだった記憶があるんですが、ありゃかなりライトな内容でした。
が、澁澤龍彦の世界観なのか、エロスが感じられた記憶もあります。
で、ここで破綻のお知らせなんですが、悪女や毒婦と呼ばれる歴史上の女性に共通することなんですが、何故、エロを感じるのか?と。
各文献で記されているエリザベート・バソリーの狂気に満ちた残虐な行為は、想像するだに嫌悪感を覚えます。
しかし、ですね、鋼鉄の処女に若い娘っこを閉じこめて、生きながらにして血を絞り摂り、それでバスタブを満たして「これが美容にいいのよ」っつーのとか、男女問わず性交の愛人を常にはべらせて、気にくわないと肉刑(生きながらに肉を削いだり切断すること。)を施したっつーエピソードにエロティシズムを感じるのは何故なのか?と。単純にSMとかの理屈じゃわからん次元です。
チェコスロバキアで『バソリー』(日本未公開)っつー映画が制作されて本国じゃ評価が高いよーですが、予告編観たら「これ、ぜってーつまんねーよ」と思いました。
バソリーと語感が似てるんで、バソリーニの『ソドムの市』みてーにしねーと、と思いました。

 もう、休日にテメーで何が書きたかったのかわからん状態ですが、お話戻して、ブラック・サバスの功罪っつーか、ここ十年くれーガチでカルト的な思想を持ったブラック・メタルが続々登場してきましたが、あいつらヤバイですね。ギミックとして売り出す=プロレスに通じるものがあるっつーのがメタルの馬鹿馬鹿しいとこだったのに、対立してるバンドのメンバー殺しちゃったり。藤波呼んでドラゴン・ストップかけろよっつー。
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コメント

  1. Eve | URL | -

    *

    >悪魔に魂を売った‥嘘八百な‥

    私音楽に関しては全然詳しくないので微妙な情報ですが
    アントン・ラヴェイの
    “サタン・オブ・チャーチ”の信徒だったって話も有りますよね
    信徒っていうより
    サタニックムーブメントを広める為の業務提携みたいなものかもしれませんが…“サタンオブ‥”の信者はサミー・デイヴィス・Jrなど各界セレブリティー多数いるみたい

    オジー・オズボーンって
    ブラックサバスってバンドの人だったんですね
    MTVの〈オズボーン一家〉っていうリアリティショーでしか
    知らなかったです
    (こんな一家がご近所さんだったら絶対イヤ)
    因みに
    この人今UKの新聞で
    〈オジー・オズボーンの健康お悩み相談室〉ってコラムやってるよ(笑)
    このお父さんには何も相談したくないと思うんだけど好評連載中…らしい

  2. ハンク | URL | -

    Re: *

    > アントン・ラヴェイの
    アレイスター・クロウリーを信奉してたオジーはその可能性ありかもですねぇ。
    ここら辺の真偽はメンバーは語りたがらないでしょうなぁ。

    > オジー・オズボーン
    『オズボーンズ』は好評だったのとは裏腹に「もうやらない。あのお陰で家庭がおかしくなった」と語っとります。
    確かに、娘と息子をミュージシャンとしてデビューさせざるを得なくなり、予想通り売れず→ドラッグ常用でオルグへと散々。
    彼本人は真摯なショウマンだと思ってます。
    客席から投げ込まれたコウモリの死骸を期待に応えて囓って、終演後に病院で血液検査受けたり(笑)
    散々オルグに出入りしときながら、糞尿の排泄を自制できなくなって「もう二度とクスリと酒はやらん」と決め、散々歌った持ち歌さえカンペ無しじゃ歌えない脳みそになったのに現役なのはある意味凄い(汗)

    > この人今UKの新聞で
    > 〈オジー・オズボーンの健康お悩み相談室〉ってコラムやってるよ(笑)
    そら、「いやー、俺みたいになるよ?」の一言だけで問題解決っすよ(爆)

  3. ハンク | URL | -

    訂正訂正

    オルグ→×
    ダルク→○

    も、もしや、過去の悪さが今になって...嗚呼。

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