ＳＯＵＬ　ＫＩＴＣＨＥＮ : ポルノ女優だって議員にもなれば歌も歌っちゃいますなチッチョリーナのアルバム。

『Ilona Staller』／Ilona Staller aka Cicciolina
（1979年リリース）

1.I Was Made For Dancing
2.Pane Marmellata E Me
3.Labbra
4.Benihana
5.Lascia L'Ultimo Ballo Per Me
6.Cavallina Cavallo
7.It's All Up To You
8.Professor Of Percussions
9.Piu` Su Sempre Piu` Su
10.Save The Last Dance For Me (Discomix)
11.I Was Made For Dancing (Discomix)


【この作品を一言で語るなら「再発されてから安価で買え」。】

　こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
えー、コレクションの数は少なく、しかも殆ど中古屋に売っちゃいましたが「これは二度と手に入らないかもしれないし、ネタになる」と思われるエロジャケCDは手放してねーです。
そん中の一枚がこりです。

　本名をもじった芸名ですが、ポルノ女優からイタリアの国会議員にもなったチッチョリーナの、恐らく最初で最後のアルバムです。（シングル盤は色々リリースされたが。）
あー、確か購入（2000年頃だった記憶がある。）した際、メガ・ストアで「幻のチッチョリーナのアルバムが初CD化！次回入荷の見込みはないので今のうちに！」みてーなポップが立ってました。
ええ、Amazonあたりに押されて縮小する前のメガ・ストアって見落としがちな作品をプッシュしてて、たむろすんのが楽しかったもんです。
まあ、音楽雑誌で話題になった作品は国内盤の相場より高値をつけるっつー悪習がありましたが。

　作編曲を学んでた手前、僕がたむろするのを楽しみにしていたのは、ワールド・ミュージックやアヴァンギャルド系のフロアでした。
ワールド・ミュージックっつっても、主力はフレンチ・ポップやケルトとかの当時ブームになってたもんですが。
そこで本作を手にしたわけですが、確か千円台で売られてました。
エロジャケなだけじゃなく、だから買ったっつーのもありますが。

　彼女がイタリアの議員に当選した頃、僕ぁまだ中学生になるかならねーかでしたから、政治的主張はよく知らんのですが、確か最初はパフォーマンスや発現はエロエロ路線で、そのうち「過激な性表現はダメ絶対！」っつー、最近、漫画やアニメの規制法に対する発現が元で叩かれてる石原慎太郎みてーなもんですかね。（注）
当人は、最初はソフト・ポルノだったのに、1980年代に入ってからはハードコア・ポルノに出演していた、更に性の解放を主張していたと思われる奴に言われたかねーことを掲げたことで人気急落した記憶があります。

　肝心の内容ですが、スカムです。スカム。
お色気ポップって感じです。しかも、エンニオ・モリコーネが一曲提供しとりまして、「御大、なにやっとんですか！？」っつー。
なんでも、歌詞がダイレクトにチンポだまんこについて歌ったもんで、彼女のアハン声がバックに流れたりと本国じゃ問題視されたそーですが、内容がわかんねー僕ぁ「どーでもええがな」と。
ただ、各曲自体は全然ダミってわけじゃねーんで、輸入盤の相場ならええと思います。
現在廃盤で高値が付いてますが、そこまでして買うもんじゃねーです。
ガキん頃、同級生の父親所有の裏ビデオで「こんな美人がアナル・セックス！？」とかたまげてセンズリ三昧だった、僕やリアル・タイムな世代にしか薦められんっつー。
とはいえ、折角なんで一曲聴いてみましょー。

＜Ilona Staller - I Was Made For Dancing＞


（注）：代表作『太陽の季節』にて怒張したチンポで障子を破る等の表現から「オマエが言うな」と叩かれたが、個人的には発案した側からの標的逸らしな揚げ足取り報道と感じた。
俺は漫画やアニメとは接点が少ないが、増税と同じく「自分は関係ない」と思っていると知らないうちに中国共産党のようなことをしでかさない風潮故、無視できない。

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