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ナバホ族のジュエリー大人買いが夢だった

2011年07月15日 22:12

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、今じゃ「サダム」だの「ラディン」だの「カトマンドゥの売人」だの、大変名誉な胡散臭い形容をされる風貌の僕ですが、一時期、いや、今でもインディアン・ジュエリーの店を物欲しげに回ったもんです。
物欲しげっつーのは、本場のネイティヴ・アメリカンが作ったもんは、めたくそ高ぇからです。殆どデザイン料と希少価値、仕入れてるしとが搾取しとるもん込みの価格だと思います。使ってる素材やらからして。

 僕の世代だとブームもありましたが、ドアーズが大好きだからです。
オリヴァー・ストーンが監督をつとめたドアーズっつーよりジム・モリソンの伝記映画『ドアーズ』の冒頭でも描写されとりますが、ジム・モリソンは幼少期に高速道路でネイティヴ・アメリカンの轢死体を目の当たりにします。(映画の中では瀕死状態。)
んで、そりがトラウマになり、青年期にはシャーマニズムの書物を読み漁る等々、傾倒してったエピソードがあります。
「暁の高速道路」や「死んだインディアンの魂が未熟な幼児の意識に飛来した」等、歌詞に挿入したり、『ハイウェイ』っつー映画も作ったくれーですから、強烈な体験だったんだと思います。

 どこで読んだか、はたまた誰から聞いたか失念しましたが、ジム・モリソンが目の当たりにした部族はナバホ族だったはずです。
ただ、どこで知ったか曖昧なのに、ナバホ族と強い関連性があるのは確かです。
理由は、父親が海軍のお偉いさんで、アメリカ各地を転々とした少年時代をおくり、丁度幼少期にメキシコの国境に近いとこに住んでいたと推測できるからです。
ネイティヴ・アメリカンっつっても、大きな分類と更には無数の部族がいます。
ナバホ族が定住していたのは大体そこら辺です。
また、ドアーズ脱退前のアルバム『LAウーマン』収録の、子供の頃聴いたアメリカとメキシコの国境周辺でなければ聴けない音楽についてWASP(Texas Bigbeat)で歌われております。
決定打は、服装に殆ど興味を示さなかったのに、酒太りするまでレザー・パンツにシルバー製の貝殻を摸した装飾ベルトを巻いてたことです。
morrison.jpg
<1969年ハリウッド・ボウルでのステージにて。>
まあ、デビュー当時の髪型がマケドニアのアレキサンダー大王を模倣してたり、生態系において爬虫類が特異なポジションにあることへ興味を示した服装は置いといて。
でも、凄いな。自分で考えて、あの時代にあの風貌や服装っつーのは。スタイリストの言いなりなら、今見たらスゲー格好悪いもんだったでしょーから。

 お話戻して、人気や知名度でいけばホピ族(理由は後述。)なんでしょーが、ナバホ族はネイティヴ・アメリカンの各部族が用いるターコイズを強調した装飾や、一説にメキシコ人からの伝来らしいですが、シルバーを加工するのに長けていたそーです。
貝殻を石細工と混ぜる部族はあれど、シルバーでわざわざ貝のオブジェを作ってたのはナバホ族だけだと思います。
上に掲載したベルトなんか、日本で買うと百万はすんじゃねーですかね?(バングルだけでも十万円以上するものもざらにある。)
オサレじゃねー僕も「これはクールだ」と思いました。カッターシャツに隠れてたまにしか見えませんが、出演禁止になったエド・サリヴァン・ショーのがカッチョエエですけど。
で、色々店回って項垂れて帰ってきたこと度々だったわけです。
気付けば、アウトレットで500円のビッグ・ジョンのベルボトムやらを古着屋で買っとるという。(ベルボトムに限定すれば、ビッグ・ジョンは裾上げしない状態に限るが、下手な高級どころより膝の絞りが良いと思う。)

 正直、ジム・モリソンからの影響が大きいんですが、僕ぁ民間伝承や風俗なんかの書物を漁るのが好きです。
まあ、今回の震災から発展した原発事故や先進国の経済危機をニュースで読み、「やっぱオタクな性格はイカンな。もっと色々勉強しとけばよかった」と思っとりますが。
ネイティブ・アメリカンに限ったことじゃねーですが、神話や民間伝承っつーのは世界地図が完成する以前から各地域に共通したもんが見受けられます。
因みにナバホ族の伝承は興味深いです。
世界の危機を「第一世界」やら「第一時代」と区切るのは色々見受けられますが、ナバホ族は森羅万象の始まりを人類誕生から伝承しとります。
各宗教の最初と共通しとりますが、布教のためっつーより日本書紀に近い印象を受けます。
広大な大地の狩猟民族として暮らしていた部族が、島国日本の創世記と似ているっつーのが興味深いです。

 ネイティブ・アメリカンにとって重要な穀物であったため、トウモロコシが登場する伝承は多いですが、ナバホ族による人類の始まりはトウモロコシから生まれた男女だそーです。
んで、これまた身近な動物だったコヨーテが重要な役割を担ってます。(ジム・モリソンの映画『ハイウェイ』で、瀕死のコヨーテに布を被せるシーンがあるが、非常に深い意味があると思っている。)
前述のとーり、「我らが教義を信仰せよ!」じゃなく「何故何どーして?」に対し「こういうことがあったからだよ」な内容は、「なるほどねぇ」と思います。

 個人的におもろいと思ったのは、「何故、男女間に相互補完が成り立つのか?」と「死者の顔を見てはならない」っつー点でしょーか。
前者は、所謂現代におけるウーマン・リヴや男女平等なんかが部族間で勃発するんですが、しばらく別々の土地で男女別に暮らしてみると、共同生活していた頃よりも倦怠感に包まれ、結局助け合って生きるべきだと。
後者は、「死者の顔を見たものも死ぬ。故に死者の顔に布を被せろ」と。
こり、日本でいう通夜ですよね。裏を返せば「死者は手厚く葬れ」っつー。
他、コヨーテが水害をもたらす化け物の子を手放さなかったため、常に災害に怯えなければならなかったが、返してあげたら平和になったとか、現代的に考えると利権や宝の持ち腐れによる諍いを思わせます。
あと、ジム・モリソンに話が戻りますが、彼はよくライブでサークル・ダンスと呼ばれる円を描くダンスをしとりましたが、こりは厄災を鎮めるために精霊を宿した石を木の根元に置き、太陽の子がその周りを踊ったことに由来すると思います。
因みにナバホ族の伝承における太陽は「えっと、好物は?」「女!」と即答するよーな存在です。
テメーが惚れた女にそれぞれ、東西の住居を与えることによって東から昇り、西へ沈むことで惚れた女を眺められるため、太陽は東から昇るっつー。

 ナバホ族関係の書物は意外と少ねぇんで、概要しか語れんのですが、前半に触れたホピ族。
彼らが人気なのは、ジュエリーにトライバルな紋様を掘ってたりするのもあるんですが、マヤ文明を築いた民族の末裔っつー説があるため知名度も高いです。(実際、紋様は共通するものがある。)
昨今「これは当たるかも知らん」っつー2012年終末説が現実味を帯びてきたため、以前よりも注目されとると思います。
ただですねぇ、以前からたまに書いてましたが、「怪しい新興宗教や民間療法に気をつけろ」と。
信じる信じねぇは個人の自由ですが、「放射性物質を除去すると偽った水に主婦殺到」っつーインチキ商法に引っかかったニュースもあり、ホント、気をつけろよっつー。
僕が先天的詐欺師なら、とっくの昔にやってますから。
いや、人騙したり、逃げるなら誰にも言わず実行するのがメソッドですんで。
しかしなぁ、これで船頭と補佐がまともならええですが、僕がガキの頃は経済大国日本だったのに、今じゃ不安大国日本ですもんなぁ。

 蛇足ですが、古代文明やらのシャーマン(ネイティヴ・アメリカンの場合はメディスンマンと呼ぶ。)が予言したもんは解釈が何通りもできます。
こりは、現在非合法な幻覚剤を使用して「神のお告げじゃぁ!」と抽象的なもんが多いからだと思います。(ジム・モリソン曰く「職業的ヒステリー」。)
実際、人権保護を主張するネイティヴ・アメリカンが、俗称ペヨーテと呼ばれるサボテンから、化学合成すると幻覚剤メスカリンの素を含むとし食用を禁じられたものの「信仰の自由に反する」と、特例で認められた部族がありましたから。
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