ＳＯＵＬ　ＫＩＴＣＨＥＮ : いかがわしさは伝染する。

　こんつは、ハンキー･ドリー･ハンクです。
あー、先日、ギ装置Rと飲んだとき「奥さんは来ないの？」と聞かれ、仕事で来れんと答えたところ、会いたがっておりましたので、今度は三人で飲みに行きました。
んー、来週、出張で関東に来るカミさんの弟が音楽や映画大好き人なので、四人で飲みたいとこでした。

　場所は行き着けのネパール料理屋。
本店がTVやらで紹介されたこともあるんでしょーが、「新宿にも支店できたけど、やはり美味しい」っつー高評判につられて初めて来店したときは、確かにダルバート（ネパールの定食。）に感動したもんです。
が、店員の愛想が悪い。いや、僕ぁ食ってるときに味を聞かれたりするより気楽でええんですが。
で、三度目の来店時に滅茶苦茶美味かった料理がありまして、ネパール語で「すげー美味かった！」と話したら、満面の笑みでお礼の挨拶をしてくれました。
なんだ、アンタ笑顔素敵やんっつー。
ネパールのしとは、愛想笑いの裏で睨み付けるよーに人の顔を見てくることが多いです。
こりは人の顔を覚えるためなのか、分析しとるのか知りませんが。
とまれ、ニーチェの格言どーり、覗き込んだ先も覗きかえしとるとを忘れるべからず、で、何かと勉強になるもんです。

　行くたびに仲良くなったスタッフは、生真面目で聞かれない限り黙々と仕事しとるんですが、僕とカミさんで行くと色々とネパールのことを教えてくれました。
中々辛口で、「インドも中国も嫌い」とか「（ネパールにいる）ムスリムは生粋のネパール人じゃねえ」と一本気なしとです。
今回もギ装置Rが化粧室に立つと話しかけてきまして、つい数日前に里帰りから戻ったと。
貧しい市井の人に同情ではなく「それが美しい人間模様だ」と観光地じゃなく、そういったものを見て欲しいと勧められてから一気にネパールに対して興味が高まりましたね。
でも、路線バスで転落して死んだらたまらんので、最初は外国人用の高速バス使いますが。
しかしねえ、ネパール料理を広めようとしたらインド人と混同されてカレーやらを出して妥協する店もあれば、出稼ぎで日本人女性をひっかけようとして失敗して帰るしと、様々な中、本店の店主もいいスタッフ雇ったなぁ、と。帰り際、故郷に帰ると挨拶したら毅然とした表情で「また、会いましょう！」と言ってくれたときの表情は初めて見ました。
が、ネパール料理が減ってたのが残念です。ギ装置Rが「ネパール料理の写真撮りたい」っつーんで、スクティやトゥクパやらメニューにねーもんお願いしたら、一品だけ無理して作ってもらえました。
その晩、ウェイターやっとったしとはポカラあたりの出身なのか、商魂たくましい、よくいるタイプで辟易しましたが。

　お話変わって、カミさんとギ装置Rは和気藹々と会話しとりました。
カミさんも、前日から体調いまいちなのと、仕事帰りで疲れてましたが楽しそうでした。
翌日カミさんは「昔から人に執着しないけど、なんだろう、寂しいなあ」と。
僕も寂しいんですが、なんか、ギ装置Rとかタンタンは予想もしないとこに生息してそーなイメージがあるんで、新たな楽しみができました。
しかし、二人の服装もありますが、どー見ても「シャチョサン、イイトコイカナイ？」なこの雰囲気はなんなんすかね？


それに比べて、僕なんか見てください。「ヘロー、ジャパニ！ハッシュ、ガンジャー、スマァッグ、ドレデモアルヨー」な風貌です。
見習って欲しいもんです。


てか、いくら新宿でもなんといかがわしい。

　去年の今頃まではあと一、二年関東で金貯めて、失敗しても借金のうちに入らねー自営の下地をこしらえておこうと思ってまして、ほいだら、カミさんが頻繁に体調を崩すよーになり、「もう、転職考えてたし、ここの部屋が契約満了したら北海道に引っ越そう」と提案したのが始まりでした。
引っ越してから色々大変ですが、付き合い始めた頃のよーに元気満々な状態まで回復してもらえれば、と思っとります。
僕もたまに体調崩すんで僕自身も震災前は考えられなかった原因不明の不調がなくなればええんですが。
んで、友達が遊びにきたら、ビンボーでも血色のええ顔で「よく来たねえ！」と出迎えるのが現在の目標です。

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