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Always Look On the Bright Side of Life練習してます

2009年01月10日 22:55

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。


漫画も含めて、年に一、二冊しか本を読まなくなって久しいですが、昔は小難しい学術書とか読んだもんです。


んで、そーいった類のもんって、大体注釈が付いてます。


一応理解したつもりで読み進んでっても、各章の最後や巻末の注釈を読んで殆ど理解できてねーことを痛感したりしたもんです。まあ、翻訳者の思いこみや「いや、それ、意味を取り違えてねーか?」ってのもたまにありますが。





 モンティ・パイソンの『ライフ・オブ・ブライアン』を繰り返し観ております。


あー、便利な時代になったもんで、この手の「伝説の」とか「不朽の」っつーくくりで語られる作品っつーのは監督やスタッフの回顧インタビューや解説が特典として収録されとります。


『ライフ・オブ・ブライアン』は、亡くなったグレアム・チャップマン以外のメンバー(テリー・ギリアムも含む。)が作品を見返しながら語った解説が副音声で聞けます。ついでにボーナス・ディスク収録のボツったシーンにも「何故ボツにしたか?」っつー理由とかが収録されとります。


テーマがテーマ故、信仰しとる宗教がねー僕なんかだと解説音声をオンにして「あー、そーゆー意図ですかー」などと感心しとります。


ただ、この映画、宗教だけじゃなく、共通する世間様の概念とかも皮肉ったり茶化してたりします。


特に対極にあるもんについてですね。「ユダヤ人とナチスは似たところがあると思ったから、兜に付けられたダビデの星を鈎十字風にデザインした」とか「右思想は熱狂的だが視野が狭く、左思想は肩書きやプロセスばかりに拘り内部分裂」とか解説が付けられてます。


別に「言われなくても分かってるよ」ってこともケッコーあるんですが、そーいったもんを臆面もなく笑いに持ってくってのは、かなーり高度なオツムと勇気が必要だと思います。


マイケル・ペイリンが苦笑しながら語ってましたが「宗教や障害者を笑いのネタにした作品は今の時代じゃ作れないだろうね」と。確かに。


死んじゃったんでコメント無しですが、TV放送の『空飛ぶモンティ・パイソン』についてグレアム・チャップマンはこう語っております。





「アドリブと思われるような箇所もあるだろうが、私たちはただの一度も自分たちが書いた脚本のセリフを一言も変えたことはない。一度もだ」





あー、もー、笑いにここまで執心するグループは二度と出てこねー気がします。


この方針については『ライフ・オブ・ブライアン』の解説でジョン・クリーズも同じよーなことを言っとります。(パイソンズはロック・バンドのようにメンバー毎に分かれて脚本を書いていた。その一組がチャップマンとクリーズで、リーダーのチャップマンとキャリア的に抜きん出ていたクリーズの意向が大きいかも知れない。とはいえ、言語と言葉遊びに精通しているエリック・アイドルの存在もあるので全員一致かも知れないが。)





 名作・迷作・傑作のラストはネタバレしたって何度でも観てーわけですが、『ライフ・オブ・ブライアン』は磔にされたしとじとがAlways Look On the Bright Side of Life
 
を歌って、作曲したエリック・アイドルが「このレコードは売店で!稼がないとね。こんな映画流行らないぞ。絶対赤字だ!」みてーなことを言いながらフェイド・アウトします。


以前も書きましたがAlways Look On the Bright Side of Lifeはモンティ・パイソンの曲で最も有名な曲です。


これから処刑されるってときに「まあ、口笛でも吹きながら前向きに行こうや、死ぬときも前向きで」っつー歌詞は毒の効いたギャグですが、アイドルが作詞作曲を手がけたこの曲自体がひっじょーにいい曲なんで、毒と悲しみと笑いが絶妙に調和されてるわけです。だてに顔がポール・マッカートニーに似てねーですね。


で、僕ぁ、ずーっとこの曲を「単にいい曲」と思っとったんですが、識者のしと曰く「無から生まれて無に還るだけのこと」っつー歌詞がキリスト教的に冒涜なんだそーです。


無信仰ながら仏教徒的な僕、てか日本人の殆どはそーだと思いますが、「え?どこがおかしいんですか?」っつー感じです。


昔、いかりや長介があるアフリカの集落を訪ねたら、親愛の印が握手したら互いの手に唾を掛け合うっつーのにたまげたの思い出しますね。ところ変わればっつーやつです。





 人間、いついかやるときどいなるか。


...


......


「人間、いつ、いかなるときどうなるか」でしょっつーツッコミはいらねんだよっ!


あ、あー、ホント、いついかやらたけぼいまるけ。


僕の親父どんは食道癌で食道まるごと摘出しまして、もう五年経つんで(食道癌は予後が悪く五年以内に再発、転移の可能性が非常に高い。)手術は成功だったと思うんですが、内臓大いぢくりして酸素がうまく血流に乗らねーのか、すぐ息切れを起こして年々衰弱しとります。


んで、お袋どんは親父どんが発癌するちょいと前に厄介な病気を患いました。


当時を振り返ると、一人っ子で好き勝手に生きてきた僕ぁノイローゼ気味でした。


新聞の見出しが脳みその裏を夜霧の私。


...


......


32の男がとってもオヤヂなギャグ言って何がおかしいんですか!何が!


え、えー、あれです、あれ。





<<─また親殺し─「介護に疲れた」「増え続ける借金に途方にくれていた」病床の両親をとってもひどい手口でバラした息子が供述>>





が、実際どいなったかっつーと、親父どんが弱っていくのに反してお袋どんが丈夫になっていきました。


昔は血気盛んで負けず嫌いの親父どんがいなくなったら、この病気がちなババアはどーなっちまうんだろうかと思っとりましたが、形勢逆転といいますか、今やお袋どんがいねーと親父どんは生きてけねー状態です。「結婚とは相互補完である」とはよく言ったもんです。いや、昔読んだ、エラソーに小難しさふりまきつつ辛辣な語り口のしとの本に書いてました。


んで、僕ぁ、お袋どんが病弱だったこともあってですね、甘えたい盛りに祖父母に預けられて育った身でして、いやらしいオトナになるまでお袋どんのことを憎んでおりましたが、ここ数年は電話で談笑したり、帰省すると仲良くしとります。


よもやこんなことになるとは思いませんでした、という。


最近は、実家に美味いもんを買って送るのが楽しみの一つだったりします。


ねーのは金です。毎朝早起きして札束でも落ちてねーか歩いてんですが落ちてるわけがねーっつー。





 モンティ・パイソンの映画には『人生狂想曲』もありますが、根底に流れるもんは何故か、無宗教な僕にとって『ライフ・オブ・ブライアン』のが考えさせられる点が多々あります。(解説聞いて見返して理解したことがあっての上だが。)


んなわけで、Always Look On the Bright Side of Lifeを耳コピして練習してたりします。


この曲、イントロでテンション・ノートっつージャズなんかで使われる音が出てきますが、コード進行自体はシンプルです。


G→Em→Am→D→Gが「おーる(G)うぇいず(Em)るっこーん(Am)ざ、ぶら~いと・さいど・おぶ(D)らいふ(G)」です。口笛も同じコードです。
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