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そなたこそ、天下無双のセンズリストよの、パットン!

2009年02月11日 23:19

 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。

あー、もー、やんなっちゃいますね。不幸っつーのは、ドカン!と一発くるか、些細なことが重なって悩み悩みになるかのどっちかです。で、大体、後者です。

オマケに、この前の休日に筋トレしてジョギングしたら、扁桃腺腫らしまして軽い気管支炎になっちまいました。

んな、くよくよしてても始まらねーんで、くだらねーことでも考えることにします。

実際、今回、無精もんの僕が見事に痩せられたのは夏場に気管支炎にかかって嫌でも痩せちまいまして「も、もしかしてこのまま痩せられる?」と思い、肺炎にならねー程度に無理に運動したのが始まりでしたから。



 僕ぁ、ビタ一文にもならねーよーなことが出来たり、知識があったりします。

これがもし、「お金の増やし方」とかならよかったんですが、「ゴキブリは上昇飛行ができないので、巨大化したゴキブリに襲われたら上に逃げればいいと主人公は気付くがビルの壁を駆け上がってきたゴキブリに殺されちゃうっつー小説を書こう」とか、そんなんばっかです。

こーゆーのを才能とか労力の無駄遣いとゆーんですが、これにも上には上がいます。



 今聴くとありがちな音ですが、僕が中学生の頃、ヒップホップとハードロックの音像を融合させたヒット曲でフェイス・ノー・モア【Faith No More】のEpicっつー曲がありました。

Epicが収録されてる『リアル・シング』は、一曲目が典型的なハードロックで、他の曲もキーボードがサウンドに整合性をもたせてて「風変わりだけどフツーに聴ける」アルバムでした。

当時は知ったこっちゃなかったんですが、『リアル・シング』以前は、コートニー・ラブが一時期在籍してたり、ミクスチャー系バンドの先駆けとしてマニヤな存在だったのです。

んで、『リアル・シング』から加入したのがヴォーカルのマイク・パットン。

知る人ぞ知る存在ですが、当時はすげー男前だったのです。(今も見た目だけならメイクなしでも映画俳優ばりだが。)

Soul Kitchen(仮)


彼がマニヤから「変態バンド」と呼ばれていたフェイス・ノー・モアに加入したきっかけが、高校生時代から活動していたバンド、ミスター・バングルのステージをフェイス・ノー・モアのメンバーが観て衝撃を受けたからだそーです。多種多様な形式の曲を演奏し、それらを歌うパットンに「こいつだ!」と。(メジャー・デビュー以前のミスター・バングルの音源で、ブラス・セクションにスーパー・マリオ・ブラザーズ等のファミコン・ゲームBGMを演奏させたものもある。)

が、変態バンドと呼ばれていた彼らも、とんでもねー異物を自ら挿入しちまったとは気付かなかったのでした。



 このマイク・パットン。一昔前から笑いのネタにされていた「セックス、ドラッグ、ロゲンロー」の真逆のしとでした。

「センズリ、ノンドラッグ、フィットネス」っつー。

市井のしとでもそーですが、見かけが小綺麗でクソ真面目な生活態度の奴ってのは、その振り子の振り幅が大きいもんです。

イリーガルな薬物はおろか、酒も飲まず、体を鍛えることが趣味。そしてスター性をたたえたルックスなのに異性への興味が殆ど無い。

そんな彼が大好きなのがセンズリとポルノでして、センズリっちゅーのは奥が深く、センズリについて語り合うことでお互いの根底に流れるもんが見えてくると本気で語り、来日したらグルーピーに目もくれずホテルのポルノ・チャンネルを吟味し「日本のポルノは世界最高峰だ」と熱く語るという。

もしかしたら、スターダムにのし上がってたかもしれねールックスと歌唱力を持ちながら、素で斜め上に行く思考回路。

フランク・ザッパのうんこもぐもぐ事件はガセでしたが、パットンおしっこゴクゴク事件はマジとのことで、「奇才」から「変態」呼ばわりされるよーになっちまいました。

この手のパフォーマンスはそれ以前にも実践してたしとがいますが、ポイントは「音楽ファンの多くが知っているヒット曲を世に出したミュージシャン」がキワモノな行為に及んだことだと思いますね。ええ。



 パットン加入後、二作目になる『エンジェル・ダスト』。これもいいアルバムでした。

ほいだら、絶対的異物は頭角をメキメキ現しまして、多種多様ながらハードロックとして分類されていたサウンドの肝だったギターのジム・マーティンを解雇。ミスター・バングルのギター、トレイ・スプルアンスを加入させます。

んで、新体制で発表した『キング・フォー・ア・デイ』はマイク・パットンの歌を軸にした以前とは趣が異なる作品になったという。

因みに、『リアル・シング』の成功もあってか、ミスター・バングルが『リアル・シング』直後にメジャー・デビューしとります。国内盤も出まして、邦題が確か『オペラ座の変人』



「(フェイス・ノー・モアのメンバーについて)彼らはハード・センズリストじゃないんだ」

-マイク・パットン




1998年にフェイス・ノー・モアは解散。結構前に再結成するとのニュースが流れましたが、マイク・パットンは参加しねーっぽいですね。



 真偽の程はようわからんのですが、パットンが過去に来日したおり、当時流行っていた、とある日本の人気グループのヒット曲を聴いて爆笑したといいます。

「なんかの冗談だろ?」っつーニュアンスで。

このマイク・パットンという男、ルックスと歌唱力だけじゃなく、抜群のメロディ・センスも備えてまして、ミスター・バングルの『カリフォルニア』でそれが堪能できます。

かと思えば、アヴァンギャルドの帝王ジョン・ゾーンと共演したり、スラッシュ・メタル・バンド、スレイヤーのドラマー、デイヴ・ロンバートとハードコアなことをやってみたり、トマホークっつーバンドでネイティヴ・アメリカンの音楽とロックを融合させてみたり、一体何がしてーんだかわからん活動を続けております。

更に、「人の声は楽器として限界がある。だからトランペットが生まれた。トランペットでも不可能な表現を可能にするためにエレクトリック・ギターが進化した」っつー進歩を無視して「果たして人の声はどこまで楽器として使えるか?」っつー、マジでビタ一文の得にもならねーことに熱中しまして、七色の声どころじゃねー、百の声を持つ絶叫マシーン状態です。しかも、奇声あげるだけなら誰でもできますが、奇声・絶叫も天才的なんですな。

一応、前述のとーり才能があるしとなんで、色んなジャンルのミューズィッシャンからコラボの声がかかってるみてーですが、実際やったのはその半分にも満たねーんじゃねーでしょーか。話題よりテメーのやりてーことっつー。天下無双のセンズリストですね。

最後に、まだキワモノ扱いされる以前の映像と、「もうわけわからん!」な映像を見てみましょう。でも、後者はノイズ系でありがちな光景ですが、なんか剣豪同士の斬り合いみてーな緊張感がありますね。



War Pigs("Black Sabbath"Cover)/Faith No More




Freakin' Out/Fantomas
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