ＳＯＵＬ　ＫＩＴＣＨＥＮ : いつも鬼寅さんは無理難題を押しつけます。

　こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー．．．

リリリリ～ン♪

はい、ハンクです。

「よぉ、ハンク、俺だ俺」

．．．ホントにオイラのあんちゃんか？

「バカヤロウ！なにドリフってんだよ！俺ぁ傘盗まれていらついてんだよ！」


あ、あ、鬼寅さん、すいません。
あ、あ、明日は飴、ポキン！金太郎飴！えー、雨もあがり幾分気温も上がるでしょー。

「っっっとにつまんねーな、オメーは。まあいい。映画の件な」

『スター・ヴァージン』ですよね？僕、チンコ擦らないで射精するシーンが観たかったんです。
いやー、しかし、鬼寅さんもお目が高い。ロマン・ポルノスキーって感じですね。

「．．．。あのさ、オメー、どんどんオヤジ・ギャグばっかになってくな」

すんません、すんません．．．（囁くように）とーさん、かーさん、とーさん、かーさん．．．（フェイド・アウト）
どーです、シュールでしょ？


「なめてんのか！」

い、いえ、鬼寅さんが、なめ猫知ってる世代だってことは内緒にしてますから。


「！！。あったーきた。なあ、そろそろハロウィンだわな」

イーグラィッ、フラッフリ～♪

「なんだそりゃ？」

ふふ、ハロウィンってドイツのバンドの曲です。Eagle Fly Freeって曲です。

「あのよ、ハロウィンっつったら仮装だろ？ちょっとよ、仮装してこいよ」

仮想ですね？ええ、毎晩でらぴんなネーチャンと一発ヤル仮想してセンズリしてます。

「だからつまんねって。この前よ、『燃えよドラゴン』観たんだよ。んでな、思いついたんだけどよ、ハンク、オメー、黄色のジャージとヌンチャクで来いや」

ええっ！？
僕、ジャージは紺のテロテロのしかねーですよ。

「じゃあ、今から買って来い！できねーなら全身女もん着て来いや」

え、えーっ！？

「ま、どっちにしてもよ、思いっきり笑ってやるよ！オメー、よく付き合ってた女に、エラソーに鞭ったりお粗末なチンポで顔をビンタしてたっつーじゃねーか。それの懺悔だよ、懺悔」

あの、お言葉を返すよーですがね、僕のチンポはお粗末じゃねーですよ。（全盛期の高倉健調に。）

「んなこたぁ興味ねえから、どうでもええわい。とにかく、わかったな？」

あ、鬼寅さん、待ってください！

プツッ、ツーツー．．．。

嗚呼．．．。

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