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Over The Hills And Far Away/Nightwish

2011年07月04日 02:57

Over the Hills  Far Away『オーヴァー・ザ・ヒルズ・アンド・ファー・アウェイ』
(2001年発表)

01.Over The Hills And Far Away
02.10th Man Down
03.Away
04.Astral Romance
05.The Kinslayer (Live)
06.She Is My Sin (Live)
07.Sacrament Of Wilderness (Live)
08.Walking In The Air (Live)
09.Wishmaster (Live)
10.Deep Silent Complete (Live)



 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、本作は、今年他界したゲイリー・ムーアのカヴァーOver The Hills And Far Awayと、デビュー当時チープだった曲をリレコーディングしたのが目玉なミニ・アルバムです。
ライブはオマケです。
しかし、Over The Hills And Far Awayも罪な曲ですな。
本家はギターはスゲー情念こもっとるのに、当時のドラム・マシンの音や、ゲイリー・ムーアの暑苦しい歌い方(英語圏のファンにとって、発音が押しつけがましく聞こえるらしい。)で、損してます。
が、名曲であるこたぁ違いねーんですが、本作収録のは逆に歌が素晴らしいのにギターがお座なりです。
なんかですね、本家を単になぞっただけで、ゲイリー・ムーアの真骨頂であるギターに情念を宿すオーラが感じられねーとこが残念です。

 よく、「ああ、洋楽ばっかで邦楽は聴かないんです」っつーと、「歌詞の意味とかわかるの?凄いね」と厭味を言われます。
あー、理解できるのとできねーのがあります。大体、英会話堪能でもメロディに乗せた歌詞はブロークンな側面もあったり、わざと曖昧な発音で歌うしともいますし、耳だけで理解できるしとは少ねぇと思います。日本語の曲ですら「なんて歌ってんの?」ってのもケッコーありますから。
てか、歌詞以前に「この音は凄い!」とかへ最初耳が行くんですがね。
因みにこのOver The Hills And Far Awayは、歌詞カード読むと、訳が無くても理解できます。英語力が弱い僕でも。

 かなり前っつっても、震災と原発事故前ですが、アイルランドについて触れた記事を続けたことがあります。
Over The Hills And Far Awayは前世紀末まで続いた、日常の悲劇を描いとると思います。
物語の主人公が親友と呑んどると、ささいな過ちで親友は銃殺っつー行為に及んでしまいます。
んで、親友の罪をかぶるため、主人公はアリバイを捏造し、自分に罪がかかるよーに仕組みます。
結果、親友は無罪放免になり、主人公は故郷を遙か離れた刑務所に投獄されます。
が、主人公は故郷で自分を待っている妻のために脱獄し、「丘を越え、山を越え、遙か彼方を目指した」のでした。
親友の罪を被り、妻のために命がけで脱獄っつー、映画ならハッピーエンドな展開ですが、実は「アイツはもう生きて戻れないだろう」と、主人公の親友はその妻をたらし込んで二人とも新しい人生を歩み始めてるっつー。
そーとも知らない主人公は「俺はこの丘を越えて遙か遠くを目指すぞ!」と諦めてねーっつー不条理。
この曲に対して、ナイトウィッシュも「思い入れがある」っつーことでカヴァーしたそーですが、詳細はインタビューが掲載されたであろう雑誌を読んでねーんでわからんです。
ただ、その割に前述のとーりギターやらがヘボかったり、PVが「ダサイ、トテモ、ダサイ」なんですが。

 ガキん頃みたく、一極集中型に音楽を聴かなくなったんですが、2004年に発表した『ワンス』に「あのチープなバンドが、凄ぇ!」と驚いてたら、それからほどなくしてバンドの顔だったターヤ・トゥルネンがクビになってたんすね。勿体ない。
なんでも、「傲慢な振る舞い等にバンドがついていけない。よってクビ」っつー理由みてーです。
確かに、ナイトウィッシュっつーバンドはトゥルネンが有名にしたよーなもんで、デビュー当時は「ああ、ぽっちゃりだからオペラ声も出せるんだ」と思ってたら、シェイプ・アップしても歌唱力は落とさなかったですから。
なので、付けあがってもおかしくねーと思うんですが、後任のアネッテ・オルゾンの声が細い上、個性が希薄なんで「なんだかなぁ」と。
んなわけで、ターヤ・トゥルネン在籍時のライブにおけるOver The Hills And Far Awayを観てみましょー。
てか、彼女、僕と同世代なんすよね。

<Over The Hills And Far Away/Nightwish(Live)>


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