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オペレーション:マインドクライム/クィーンズライク

2011年05月22日 22:10

OperationMindcrime.jpg【Operation: Mindcrime/Queensryche】
(1989年発表)
1.Remember Now
2.Anarchy-X
3.Revolution Calling
4.Operation: Mindcrime
5.Speak
6.Spreading The Disease
7.The Mission
8.Suite Sister Mary
9.The Needle Lies
10.Electric Requiem
11.Breaking The Silence
12.I Don't Believe In Love
13.Waiting For 22
14.My Empty Room
15.Eyes Of A Stranger



 こんつは、ハンキー・ドリー・ハンクです。
あー、福島第一原発の事故発生時は、どいつもこいつも口裏合わせてましたが、なんかここ数日は乞食の喧嘩状態ですね。
いやね、「本当に先進国の危機状態なんだろうか?」と思うと下手なバラエティ番組より笑えるわけです。
僕ら市井のしとじとは危険や不安にまみれてんのに。
んで、こーゆー世相になると出てくるのが新興宗教や妙な市民団体です。
こりを予想してたしとはかなりいると思います。他、豊田商事みてーなことが起こるんじゃねーかとか色々。
確かに、クーデターでも起きねーとダミな状態だと思うんですが、上述のよーな団体がなんかしでかしてもアナーキーな状況になって更に悪化すると思われるんで、やっぱ大事なのはテメーで考えられる頭です。

 前回の記事でアイアン・メイデンを採り上げましたが、彼らのアルバムに映画『ブレードランナー』をモチーフにしたもんがあります。
んで、同じく『ブレードランナー』やジョージ・オーウェルの小説『1984』やらをミックスしたよーなコンセプト・アルバムが本作です。
アイアン・メイデンの『セブンス・サン・オブ・セブンス・サン』(このタイトルは、ヨーロッパ、アイルランドだったかも知れないが、”七番目に産まれた子供の、そのまた七番目の子供は触れるだけで人の病を治すことができる”という民間伝承に由来していると予想している。)とほぼ同時期に発表されたんで、当時の欧米っつーのは混乱しとったんだと思います。

 クィーンズ・ライクは元々普遍的なメタル・バンドでしたが、本作以後、ある種のコンセプトを元にアルバムを発表するよーになりました。
でも、ここまで楽曲、ストーリー共に練られた作品を作れてねーです。
そんだけ、完成度が高い証拠でもありますが。
今世紀に入って名作アルバムの再現ライブが当たり前になりましたが、本作は今観ると陳腐ながらアニメーションやらを駆使した全曲再現ツアーを行いました。映像作品にもなってまして、いずれDVDで買い直そうと思い数年以上。嗚呼。

 簡単にストーリーを紹介するとこうです。
冒頭で主人公ニッキーはベッドに拘束されとります。
彼は社会的底辺で生きてきた薄幸な青年です。
んで、ビッチな看護師がやってきて様子をうかがいます。
話しかけての応答も廃人同然な彼に「うんうん、良好やね」と思った彼女は、粋なクスリを注射します。
「素敵な夢見てね...この、くそったれが!」と呟き病室を去ります。
この直後、彼は「思い出した。今、全部思い出したぞ...」と呟き本編が始まります。

 混迷する社会に疑問を覚えていたニッキーは、反政府・反体制を掲げるドクターXが率いる団体に入ります。
最初は「革命が君を呼んでいる!」っつー熱にほだされますが、気がつけば薬物によって洗脳されてたっつー。
彼を操るために定期的にクスリを供給するんですが、その役割を担うのが尼層のメアリー。
彼女もまた、体を売って生計を立て、教会に保護されたと思ったら神父の性奴にされたっつー底辺の人間です。
最初はクスリの提供者でしたが、似た境遇に彼は彼女に恋愛感情を抱きます。

 見事に洗脳されたニッキーは、ドクターXにとって有能な人材です。
そんな彼に任務が下されます。

「メアリーを殺せ」

ニッキーは困惑します。クスリを提供してくれるパイプ役だからじゃなく、最愛の女性だからです。
彼は任務を全うできず、彼女を性奴にしていた神父を殺します。
が、結局、彼女はドクターXの指令により自殺してしまいます。
その事からと思われますが、彼は日々静脈注射していたものが偽りで自分を操るためのものだったと理解します。
そして、彼女が眠る教会に無常を感じ洗脳が解ける瞬間まで思い出します。

 自分が底辺に生きる反体制分子であったこと、社会を変えようと一念発起したら洗脳されてしまったことを思い出し、鏡に映った己の顔を見つめます。
が、記憶は戻っても、そこに映った顔は自分のものとは自覚できねーという。
特に眼差しは見知らぬ誰かのものです。
そして冒頭に戻ります。

I remember...I remember now.

なお、本作の続編が制作されましたが、前評判よりかなり劣るもんでした。ストーリーは中々だと思いましたが。
んなわけで、皆様と同じく笑ってる場合じゃねえよっつー僕ですが、新興宗教やらに騙されねーよにしましょー。いや、ホント。
で、映像作品になったライブを観てみましょーか。
かれこれ二十年以上前なんで、服装とかステージが陳腐に思えますが、僕が中学の頃は「こりゃすげぇ!」と思ったもんです。

<Anarchy-X~Revolution Calling/Queensryche(Live1991)>


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